力なくずるりと下へ落ちていく藤堂を抱き支えながら、ゆっくりと膝をついてその身体を横たえる。「藤堂、しっかりしろよ!」 目の前の出来事に声が震えた。真っ白なブレザーの右脇腹がじわりじわりと赤く染まっていく。手のひらで抑えても血は溢れるばかりで止まることがない。