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家入とナマエ



「ずいぶん効能重視のリップクリームを使うんだな」
「家入さん」
「女子高生ってもっと香りとか色とかで決めてるもんだと思ってたよ」
「そうしたかったんですけど、唇が乾燥でめっちゃ切れちゃって……いちばん効果ありそうなのはやっぱこれかなって」
「どれ、」
「わ!家入さん!」
「じっとして……」
「ほ、ほあ……!!!」
「……ん、はい。これで治ったろ」
「えっ!?あっ!?そういうことか!」
「何だと思ったんだ」
「いや、人生で初めて顎クイってされたなと思って……え、えっちだなと思って……!」
「五条からも聞いてたけど着眼点がたまにおかしいよねナマエは」
「ええ……誰だって家入さんに顎クイってされたらそれしか考えられなくなりますよ……!」
「ふふ、また切れたら医務室においで。元気が良ければ治してあげる」
「え、えっちだあ……!!!」