sit in the sun | ナノ
07-1
「映よくお弁当食べれるね。さっき菓子パン頬張って帰ってきたでしょ?」
「別腹だから大丈夫だよー。」
「別腹に弁当が入るんかい。」
「侑士、細かいこと気にするな!」
只今楽しいお昼の時間です!
今、私となっちと侑士の3人でお弁当食べてます。まぁ、侑士は買ってきたのみたいだけど。
「そう言えば、なっちお昼私と一緒で良かったの?」
そうなのだ。実は4限が終わるとすぐに、数人の女の子たちがなっちをお昼に誘いに来たのだ。
でもなっちはそれを断って、今私とその場にいた侑士の3人でいるのだ。
「良いのよ。私、集団っていうのが苦手なの。」
「あ、それ分かる。私、きゃっきゃって出来ないしね。」
「きゃっきゃってなんやねん。」
あはは、と3人が笑う。
こういう空気、すごく心地良くて好きだな。ほんと、良い友達に巡り会えたのに感謝!
「それに、映のサバサバした性格、好きだし。」
いきなり、なっちがそう言った。
しかもすごく綺麗に笑いながら言うものだから、私は顔が赤くなるのが分かった。
「私もなっち大好き!」
嬉しくて、なっちに抱きつこうとした。
が、ガシッと顔面を掴まれた。
「ちゃんと席に着こうね。ご飯食べてるでしょ?」
さっきと同じように綺麗な笑顔で言うけど、纏ってるオーラが怖いよ!
てか掴まれたとこギリギリいってるんですが!
痛い!痛いよ!
「ごめんなさいもうしませんごめんなさい。」
本気で痛かったので、速攻で席に戻りました。
愛情表現激しいぞ☆って言ったら、また掴まれた。痛い!
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