sit in the sun | ナノ

06-1


「で、どこにいってたのかな?」
「いひゃい!いひゃいひょなっひ!!」
「映が教室出て行った後、どれだけ心配したと思ってるのかなー?」
「ごへんひゃはい!ほんひょごへん!」
「携帯に電話しても出ないし。」
「あ、ひょうへいはいもっへひへはい。」
「ごめん、何言ってるか全然分かんない。うざい。」
「むひゃー!!!!」

あああ、ほっぺたが痛いよ・・・。
教室に戻って来たら、いきなりなっちにほっぺたをむぎゃっと引っ張られました。
しかもその状態で尋問するもんだから、全然しゃべれないの。それなのにそれがうざいって!鬼!
なんか気付いたけど、なっちって実は腹黒なんじゃないかと・・・

「映、言いたいことあるならちゃんと声に出して言おうね?」
「なーんにもないよ!元気だよ!」

わーん!
綺麗な笑顔だけど、目が笑ってないよー!

「で、どこ行ってたの?」
「えっと、白ウサギを追いかけに・・・」
「倒すよ。」
「うそですごめんなさいごめんなさいごめんなさい。お昼寝してました。」
「昼寝してても着信ぐらい気がつくでしょ?」
「あ、今日携帯家に忘れちゃって。」

今日携帯家の机の上に置いて来てしまったよー☆

「携帯を携帯しない馬鹿がどこにいる!」
「いひゃいいひゃい!!ごめんひゃはい!!!」

その後もさんざんひっぱられ、そしてやっと解放されたほっぺたをさする。
い、いたいよーひりひりする・・・!
私のほっぺたをさんざん引っ張ったなっちは、あーもう指疲れたよ、と呟いた。
こ、この子Sだ・・・それもドS・・・

「何かな映?」
「うふふ、なっち大好き☆私購買でパン買ってくるよー!」

走れ走れ!

「あはははははは!!!!」

もう周りから白い目で見られようが関係ないわ!


そ れ よ り も


なっちのあの目の方が怖いわー!!!






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