sit in the sun | ナノ

01-1


それは中2の春休み。
またいつもと同じように仁がうちに来て、格ゲーで遊んでいたときのこと。










ガガガッダン!
バシッシュシュシュシュシュシュ!!

「うよっしゃー捉えたり!ベジータ様の必殺技を食らえー!!」
「なっ!てんめぇ!!」
「最終形態でもないフリーザにこの私がやられるかーい!」
「ま「まったなーし!」・・・!!」




ズゴーン・・・!




「ふっ終わった・・・。」

ベジータのギャリック砲が見事に決まったフリーザは、地面に倒れ(あ、ちなみに舞台はナメック星)勝敗はついた。
ふっふっふっ、またまた私の勝ちー!最強ベジータ様!
もう仁は実際の喧嘩は強いくせに、ゲームはほんとに弱いなぁ。なんて、わざと声に出してい言ってやった。
すると言い返せないのか、ギロリと仁が睨んで来た。やだ、こわーい!
あーあ、私に言い返せないもんだからフリーザに役立たずとか罵声飛ばしてヤツ当たりしちゃってるよ。あっはっは!

「ぶふっまた仁の負けー。しかし毎日ゲームに負けにくるなんて、暇だよねー。」

仁の弱ってる隙を狙って嫌みを言う私。だって普段怖くて言えないし。言える時に言っておかないとね!
すると仁はまたギロリと睨んで来た。怖いって!
そしてついに私の攻撃に我慢出来なくなったのか、仁はコントローラーを床に投げやがった。
おいいぃ人のコントローラーーー!!!

「はっ!勘違いすんじゃねぇよ。春休みなのに誰とも遊ぶ約束もねぇてめぇを不憫に思って誘ってやってんだよ。」
「なななななんだと!」

なんと、仁が反撃に出て来た。これは予想外だ!
たた確かにここ数週間、遊びに誘った友達にはみんな断られたけどさ・・・。
断られた、けど、さ・・・。
するとその様子を見た仁は、ハッ図星かよ、かわいそうなやつ。と鼻で笑った。
この・・・!

「歯ぁ食いしばれ仁!」
「ハッ本物の殴り合いで俺に勝てると思うのかよ。」
「問答無用!」






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