sit in the sun | ナノ
24-1
「亜久津先輩〜!そろそろ次のコートに移動するです!」
「ッチ。おい映、今日帰ったら覚えとけよ。」
「じゃあまたね、太一君♪」
「はい、またです映先輩!」
「テメェ・・・話聞きやがれ!」
「うっさいわ仁、私と太一君の別れを邪魔しないでよ。太一君、今度マネージャー同士色々話しようね♪」
「はいです!」
「ーーーチッ、行くぞ太一!」
ぶんぶんと手を振って遠ざかっていく太一君と仁を見送った。
うーん、可愛かったなぁ太一君。
「随分と楽しそうな顔してやがるなぁ。あーん?」
「だって楽しいもん。山吹のみんなと交流出来たし!」
「ほぅ、俺様が必死に探してる間、テメェは呑気に山吹のヤツらと話してたってわけか?」
・・・ん?
なんか、後ろから殺気が・・・。
「よぉ、映。」
「・・・ご、ごきげんよう跡部君。」
「テメェ、俺様が言いたい事分かってるよな?」
「え、えっと・・・。」
「あーん?」
「・・・よし、次の試合会場に行こうか!」
「待てコラ。それで誤摩化せると思ってんのか?」
くそう、やっぱり駄目か。
こうなったら・・・。
「逃げるのみ!うるぁぁぁぁ!!!!」
「テメッ待ちやがれ映!おい、捕まえろ!!」
「ギャーーー!待て待て待て!何でみんな追いかけてくるんだーーーー!!!」
「一応部長命令やしな。」
「・・・ウス。」
ドドド
「くそおおぉぉ逃げ切ってやるーーーー!!って、ん?ドドド?」
「待て映〜!」
ドドドドドド
「ギャーーー!覚醒すんなジローおおぉぉぉ!!」
速っ!ジローめっちゃ速っ!!
何あの速さ!?
恐っ!マジで恐っ!
すっごい笑顔で走ってくるんですけど!
「あはははは!!待て映〜!!!」
「ギャーーーー!!!!何でジローそんな元気なってんだよおおぉぉ!!!」
ドドドドドドドドドド
「映、捕まえた〜!」
ガッ!
「ップギャー!」
ズシャー・・・!!!!
「お、おい、今激スゲー音したぜ?」
「ズ、ズシャー言ったぜ!?」
「・・・あれ、顔面から突っ込みましたね。」
「映先輩!だだだ大丈夫ですか!?」
「・・・動かねぇな。おい樺地、起こせ。」
「ウス。」
「・・・だれもプギャーには突っ込まんのやな。」
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