「暑ィ」 「それは誰しも同じだ」 「勉強怠ィんだけど」 「やめたきゃやめろ。後悔すんのはお前だぞ」 「あーマジテスト爆発しろ」 「万一爆発出来たとしても結局お前の将来まで誘爆するだけだ」 「まだかよ夏休みは早く来い」 「時の速度が変えられたところでお前も同じ速度で生きることしか出来ねえぞ」 「……つまんねェなお前」 「そうか? 俺は面白いけど」 「何が」 「お前さっきから俺が思ってること全部先回りして言ってくれるから」 「……」 「代弁者っつうのか? あるいは以心伝心」 「なわけあるかよ」 「はいはい。ほら、二問目」 「キスさせろ」 「勉強終わってからだ」 「――へえ」 「あ?」 「否定しなかったっつうことは、俺はまたお前を先回り出来たってことだろ」 「……、なわけあるか、よ」 「代弁者馬鹿にすんな。はい二問目」 「……調子いい奴」 「何とでも」 ( お 見 通 し ! ) * * * |