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幾ら綺麗に縒り合わされど、いつか綻ぶ定めは自明、細い紫煙の先には必ず口端歪めた彼がいて、惑う自分は恐らく毎度、似通う匂いを引いて来る。二色の煙は縒り合わされて、いつか誰かに嗅がれよう。怯えながらも愚か な脚は縒り合わされる煙を捜す。そんな痴れ者に彼は笑み、好い顔だなどと抜かすのだ。





お題『手繰り寄せた糸の先』

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