ある雨の日の夜 大嫌いだったあの香り 吐き出された煙の行く先 夜の空に溶けて消える 貴方ではない残り香の中で 触れる指先はきっとやさしい その優しさが苦しかった 霞みゆくあなたの微笑みに そして遠ざかって行くあなたの背中 噎せ返るような白煙の向こうに、