絶好の外出日和だった
すっきり晴れた空を見て僕は頷く

今日はノボリ兄さんとPWTに行ってみる日だ
バトルサブウェイの未来をかけてサブウェイマスターの僕達は真実をしる必要がある

とか、かっこいいこと言っちゃっても
半分楽しみとか言ったら怒られちゃうかな

だって兄さんと真っ昼間からデートなんていつぶりだろう


「おはようございます。早いんですねクダリ」
ノソリと起きてきた兄さんはまだ寝ぼけ眼で
いつもは僕が兄さんに起こされるほうだから
こんな風に逆転することも珍しい

「おはよう」
「休みの日だけ早起きするなんて貴方は昔からかわりませんね」
そう言われれば返す言葉もない
「その、兄さんとデートと思うと…嬉しくて…その、あ」
デートじゃないデートじゃないちゃんと調べに行くんだから
あわあわ訂正する僕にノボリ兄さんは笑う
「わたくしも楽しみです。勿論調べもしますけど
こんな風にクダリと外出など中々出来ませんからね」
同じ考えの兄に安心して僕達は身仕度をいつもより早いペースですすめた


「流石にサブウェイマスターでいくわけにはいきませんもの」
「多分ね、入り口で止められるよね」

僕はお気に入りのボーダーのだぼっとしたロングTシャツにデニム
このデニム高かったのに全然はけてなかったなーとか
ノボリ兄さんは細いストライプのはしった黒ブラウスにパンツ

「いつもと全然違う」
2人同時に吹き出して笑う
「服と髪のセットをかえるだけで随分かわるものですね」
「ノボリ兄さんタレントさんみたいだー」
「からかうのはよしてください」
焦って兄さんは薄いグラデーションのサングラスをつける
「行こう!」手をひき走る僕にノボリ兄さんは玄関でさっそく躓いていた



…ホドモエシティ…



「ノボリ兄さん…」
「えぇクダリ」

「ヤーコンさんまじヤバイ…」

冷凍コンテナだった場所なのに
すでに冷凍コンテナを思い出せない
そのくらいの激変

そして肝心のPWT開場
またこれが凄い!入り口の上には
大画面モニターがついていて
各地の参加者の情報、トーナメント組合わせバトルシーンが流れている

バトルサブウェイは美しい造りだと思うけど
こちらは前衛的な出で立ちだった

モニターを凝視しながらぼーっと突っ立っているノボリの手をひく

「レッツゴー!」

僕達はこの後、知った顔に出逢うことになるのでした




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無理やりここからアクメイだすよだすんだから



2012/ / /Web

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