アイスをこころからあいす


つまらない書類整理に頭痛がする

本当はこういう仕事大嫌いです
バトル以外興味ないです



とも言えないので
真面目に仕事をするも全然作業効率があがらないまま
昼休憩になってしまい午前中なにひとつ
はかどらなかった自分に呆れているところに
クダリがやってきました


「アイス!!」
開口一番クダリはそう叫びました



「アイスがなんですか述語がございませんし、廊下は走るとまた転びますよ」
いつまでもわたくしの前でだけは
幼いままのクダリに頬が緩みます

わたくしの小言も華麗に無視して
クダリは笑顔でわたくしの隣に陣取ります

「差し入れで貰ったの。一緒に食べよう」

見るとクダリの手にはヒウンアイス
熱い中で少し汗をかくそれは
とても美味しいだろう

「それで、わざわざ、わたくしに」
「うん、溶けるから、走ってきたよ」

あぁ可愛いクダリ…可愛い
天使でございます

「ありがとうございます」

クダリの好意に素直に甘えわたくしの口許まで
持ってきてくださったヒウンアイスをひと舐めしてみる
やはり想像通の味だった

「大変美味しゅうございます、少し溶けてますがそのほうが美味です
クダリも早く召し上がりなさい」

「うんっ」
笑顔でアイスを舐めるクダリ
ブラボー!スーパーブラボーーー!
あぁ、口元に溶けたアイスついてますよ
邪念はらんだ視線を送ってしまい
「ノボリ、いまやらしいこと考えてるでしょ」
と筒抜けのクダリにあっさりバレ
妙に勘の鋭い弟に苦笑いします


「アイスも美味しいんですが…」
アイスを方張るクダリの肩をもち
そのまま顔を近づける

「アイスと一緒にクダリも食べたらもっと美味しいですよね…」

「んっなぁにいってふ?!」
反論させる隙等あたえずに
口にアイスを入れたままのクダリの唇を
自分の唇で塞いでしまいます

「ん。」
無理やり唇をこじ開け遠慮なしに
舌を入れるとアイスの甘さと口内の冷たさと
奥に縮こまるクダリの舌の熱さにクラクラします

クダリの舌の上でとかされたアイスを
わたくしが存分に舐めるように味わっていると
クダリのほうもその気になったのか
こちらに舌を絡めてきます

あぁ、もう今すぐ襲ってしまいたい
ちゅっ、じゅるっと厭らしい水音をたて
唇を離せば熱っぽい目でクダリが見つめてきます

「ノボリ美味しい、もう一回」
今度はわたくしがアイスを含みクダリがそれを味わいます
クダリの舌先で溶かされたアイスが顎を伝うのも気になりません

「手べたべたになるね」
「手なんか洗えばいいんですよ」
「ノボリってそういうの案外気にしないよね」
「そんなわたくしはお嫌いですか?」
「ふふ、大好き」
笑いあいながら休憩が終わるまで
わたくし達はヒウンアイスを楽しみました



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甘い▲▽最高にいい!



2012/ / /Web

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