A、変態です


狭い俺の自室で
リクの視界が天井を映すまでのその間2秒
調度リクの胸のあたりに顔を押し付けて抱き着いて押し倒す

リクは小さく笑って俺の癖毛を撫でた

俺はリクに嫌われたかと思った
変態なのは俺のほうだ
リク可愛いすぎ

嫌いなんて、そんな。ごめんね。そんなつもりはなかったんだ
ただ、恥ずかしくて…僕、変なんだよ

俺、なんて幸せもの
リクの言葉は今日の日記につけたいくらい
こんなにリクに想われてるなんて
そんでもってこんなに可愛い事言われたら変態の俺は
勿論我慢できなくてリクの手をひき自室に連れ込む


「リク、俺のこと今考えてる?」

「う、うん」
見つめる先の密着した身体から心臓の音が共鳴していく気がする

「っ、あ」
リクの精器をなぞるように
スラックスの上からやわやわ包んでみる

「びくびくしてる」
思わず実況してしまいリクが顔を赤くした

「リクが俺のこと考えてってのが嬉しいな」

「僕、タミヤ君のことで頭いっぱいだよ」
俺を真っ赤になりながら見上げるリクがまた可愛いくて小さな頭を撫でた

リクの思考回路の殆どは俺を占領している すげー満足感
でも、もっと占領したい
俺のことしか考えなかったらいいのに
俺がリクに溺死するくらいに、リクを溺死させたい


「リク、触っていい?」

「う、うん」


スラックスと下着を同時にずらすと
リクの精器がぴょこっと顔をだす

恥ずかしくてリクは手で顔を覆った

「リク、」
ゆるゆる扱くとあっというまに反応し手の中で硬さをもつソレ

「ぁ、あん、ハァ」
切ないげな声をあげるリクの姿に息を飲んだ

この小さな恋人に自分はどこまで溺れるんだろう
もしかしたら本当に殺されるかもしれない



でも、それはそれでリクだし、いいや
そんな事を思う


いつだって一番近くにいたい、触れてたい、誰にも渡したくない、絶対守るから、だから俺の隣で笑ってて
幼い時から今の今まででずっとずっとそう思ってきた
自己中心的な思考なのは重々理解してるけど
どうしてもリクだけは諦めれない

「リク、いま俺のこと考えてる?」
扱く力を少し強めるとリクの身体がビクッと震えた
「あっタ、ミヤ君のこと、考え…てるっ、ぅっ ハァ」

「俺のこと、外で考えたら恥ずかしいだろ
だから今、俺のこと考えて」

「ぁ、あっタ、ミヤ君…」
リクの手は自然に俺の首に廻された

「タミヤ君、ハァ、気持ちいい…」
素直な言葉に俺の精器もドクリと反応する
うわー反則だろコイツ

「タミヤ君にも…触っていい?」
見つめる潤んだ瞳に目眩を感じる
「…うん」
声が掠れてしまった
首に廻されていた白く細い腕が抜けて
そのまま俺の精器を捕まえる
不器用にファスナーを下ろす姿に喉がなり唾を飲み込む

「タミヤ君も、」
既に大きくなった俺に触れて安心したようにリクは笑った


「リク、、っ、もっと強くていい」
リクがくっと手に力を込めると思わず小さく声がでた
「っ…んっ、あー気持ちいい…」

そんな俺を下から見上げるリクの目は光っていた
「タミヤ君の声、好き」
「っえ?俺の」
自分ではあまり聞きたくない
「ん、ちょっと、掠れる 」
ハァと息継ぎをしながら恥ずかしいことをいう。逝きそうになるから辞めてくれ
お返しとばかりにリクの精器を扱いて俺の声を消してやる


「タミ、ヤ君、ハァ、あっ、好きだよ」
「俺も、ハァ リクが好き」
お互いを扱きながら舌を絡ませて深くキスをすると
お互いの感覚がどこかで繋がっているような気がして
別にまだ”いれた”わけでないのに
身体の奥にリクと同じ感覚がある

この”気持ちいい”という感覚は何なんだ
自分でするのとは圧倒的に違う感覚のメカニズムを考えるも
すぐに波に流され意識が遠ざかる

「あっ、あん、タミヤくん、もぅ…」
「俺も、っ」
こんなに煽られて持つわけないだろ

「あ、ぁぁっ」

「っ」
呆気なくお互いの手の中に精液が散らばる
さようなら、俺達の分身の6億個たち

「ハァ…ハァ」

「リク」
荒い息遣いのままのリクに口付ける
「っ…ん、っ」
わざと目をつぶらずにリクの顔をしっかり見てキスをする

「っんん」
俺の視線に気付きリクが固く目をつぶる
ちゅっと音をたてて舌を解放するとリクはまた顔を真っ赤にした

「み、見すぎだよ、酷い」
「いやぁ、可愛い顔して可愛い声だすのに随分たまってたから」
「ば、っ、、ばかぁ」

恥ずかし過ぎてか俺の視線を避けようとリクは身体を捻った

「あ、誘ってんの?」
「ぅわっ」
捻った調子にシーツから離れたリクのお尻に指をそえる
クチュっと水音がたった
「た、た、タミヤ君の変態っ、ぅあ」

「俺、変態でいいもん」
そのまま可愛いリクをもっと可愛いがる体制に移行することにした


2009/12/34/Web

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