白黒


どれだけ経験したって
このSEXの圧迫感や痛みになれることはないだろう
タミヤが体内に収まった時に僕の精器はすっかり萎え
血の気がさーっと引いていくのが自分でも分かった
向かいあったタミヤの首に手をまわし必死に身体を支える
タミヤはそのまま腰を掴んで乱暴にガンガンと律動しだした

「く、、あぁ、、っう」
「ゼラの中気持ちいい…」
快楽に支配されたタミヤは恍惚の表情を浮かべる

「ん、、あぁ」
タミヤの腰がスムーズに動くようになると
僕にも強い快感がやってくる
腰を打ち付ける度にやってくる快感の波を必死にやり過す

その時だった
ガタっ
外から物音がした
快楽に呑まれそうだった意識が急速に覚醒していく

誰かいる

此処は校内のトイレだ
いくら離れのトイレだといっても
実験室を使う生徒の為のトイレなんだ

外から確かな人の気配
僕は思わずタミヤに廻していた手で自分の口を押さえた


押し込めた声と背筋をはしる汗の量が比例している
「っぐっ」
必死に声を押し殺した僕の耳元にタミヤの舌が這った
そして止まっていた腰が動きだした

「っ」

タミヤは声が漏れようがお構いなしだ
寧ろ無理矢理声を抑える僕の行動を面白おかしく思っている
外からの人の気配とタミヤの煽るような動きにほったらかしだった精器が反応した
「くぅ、、っ」

思いっきり自分の手のこうを噛で堪えた
そうでもしないと、タミヤの与える快楽に持っていかれてしまう
羞恥心で頭がどうにかなりそうだ


外の人の気配が去ったとき
僕の身体の力はふっと抜けてしまった

「た、みや、」
睨むつもりがもうそんな力もなかった
手のこうには内出血跡がくっきりと残っていた
「…酷い、」
この抗議の声は届くんだろうか
タミヤの意地悪な口が僕の耳元で囁く
「誰かが居て興奮してたんだろ
中がすっげー締まってた、ゼラって本当に淫乱だよな」
「っ、うるさい、タミヤが悪いんだろ、」
翻弄されてか、なんなのか、自分でもよく解らない内に
目から溢れたぬるい涙がポロポロと頬を伝って床に落下していく


「ゼラ」
タミヤの長い指が涙でぬれた濡れた頬を包んだ
色素の薄い茶色の眼球が僕の視線を捕まえた

「ゼラ可愛い、愛してるよ」
ああ、そんな優しい顔でそんな事言わないでくれ
僕の芯がぐらつくじゃないか


突然の愛の告白とその後は深く優しいキス
タミヤの口内の血の味は相変わらずで
必死にその味を消すように舌を絡めた
「んっ」
まるで物でも掴むようだったタミヤの手は優しく僕を抱きかかえなおした

ふっと綺麗に微笑むタミヤがグラインドさせるように大きく腰を突き上げた
その瞬間に僕は射精してしまった


2009/12/34/Web

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