おまけ


それにしても俺は何故あの状況で
抵抗らしい抵抗を1つも出来なかったんだろう
いくら手を縛らしても、体格的にみて
俺の方が絶対に力あるよな
細い線のゼラの背中を身ながら
ベッドの中で俺は憮然として考えた

いやそもそも、なんでこいつが俺の社宅に張れるわけ??
その時点でおかしいだろ
SEXするにしたって、うわぁぁ考えたくないけど
俺がリードする方だろ常識的に考えて


★★★
ベッドの中でぶつぶつ呟いているタミヤが可愛いくて仕方なかった
何考えてるかすぐに顔に出てしまうのがタミヤの愛らしさだ
全部上手く事が流れ過ぎて怖いくらいだ

タミヤが実家暮らしでない事はカネダに無理矢理聞き出し
ローション。あれは雷蔵に作くらせたものだ
適度に粘度と精力剤効果をあわせ持ったローションは完璧だったな
タミヤの赤ワインにはほんの少しだけ、反抗する気を無くすような薬を入れた
ほんの少しだから大丈夫。赤ワインとの相乗効果じゃないか

100手いや、1000手先まで読んでの行動であって…
全ては予定調和
★★★


ゼラがニヤニヤしながらこっちを見ている
「てめーの仕業か」
「なんのことかな?」
涼しい顔してゼラが言う
「言い掛かりはよくない」
「いや、絶対お前、俺に何かしたのお前」
俺はふて腐れた

くすくす笑いながらゼラは俺のベッドに腰掛けた
「なぁ、タミヤ僕も隣に入っていい?」
顔色を伺うゼラの顔がまた綺麗で(不細工から綺麗に戻っていた)
俺はちょっとムカつきながら返事をした
「…揺らすなよ」
ベッドの右側を空けてやるとゼラが嬉しそうな顔をして俺の横に入ってきた

暫くもぞもぞと体勢を考えてたようだが
結局俺の方に身体を向けて俺にしがみつくような形で落ち着いたらしい

暫くするとゼラからも寝息が聞こえた
こいつ、寝付き早っ

相変わらず俺の右手にしがみついて安心して寝てる
こう見るとやっぱり華奢だな
こんな奴にヤラれたなんて!!!

あームカつく奴なのにどうしようもなく可愛いく見えるな

俺は右手の重みに小さな幸せを感じてもう一度目を閉じた


2009/12/34/Web

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