廃墟の恋人5


達して空っぽになったゼラは
俺の上で意識を手放していた



あー
やっちまった


俺はだるい身体で後処理をしようかしまいか
考えながらも、もう一度ソファに身体を深く沈めた

まだ俺の精器はゼラの中

ゼラが倒れ込むように落ちてしまったから
身体を動かさなきゃいけないんだけど
少し可哀相な気もして
しばらくそのままにしておくことにした

繋がったままでいると
トクントクンとゼラの鼓動が身体に伝わった


なんだろう
ゼラとのSEXのたびに
散々虐めてしまうんだけど
俺いつからこうなったんだろう
いや最初からこうなんだろうか


好きとか愛しているとか
そういう感情とは何か、、何か決定的に違う気がする
ゼラを支配することで自己顕示欲が満たされる

俺の気持ちは歪んでいる
多分ゼラも


いい加減ゼラの身体を拭いてやろうと
ゆっくり身体を動かして
ゼラの身体をソファに寝かす

乱暴に動かしたからだろう
結合部分から血が零れてきた

俺は脱ぎ散らかしていたた制服をきた

「ん、タミヤ」
気付いて薄目を開けたゼラが
掠れた声で俺の名前を呼んだ

「いいよ、そのまま寝てて」
少し湿った髪に手ぐしを通しながら俺はゼラの身体をタオルで拭いた



「タミヤ、そんな顔するなよ」
ゼラが俺にそう言った

事が終わると毎回後悔や、自己嫌悪に苛まされる
俺そんなに酷い顔してるのか

「ゼラ」
かさついたゼラの唇に俺の唇を押しあてて離す
「ん、、タミヤ好き」
表情の乏しいゼラが不器用に微笑んだ


2009/12/34/Web

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