やけど


「あっつ」


ノボリの入れてくれたカフェオレを啜ったクダリがソファの上で小さく飛び上がっていた

「ゆっくりお飲みなさい」
「うぅ」
ジタバタ悶えるクダリにノボリは気付く

「あぁ、いつもの癖で、、熱すぎましたよねすいません」
「僕、猫舌だがら…でもありがとう美味しいよ」

ノボリはいつも熱い目のコーヒーを好んで飲む
ついでにとクダリの為にいれたカフェオレ
ノボリにとっての適温もクダリに言わせれば人間の飲み物の温度ではないらしい

目を潤ましてカフェオレをふーふーと冷ますクダリが可愛くてノボリは小さく笑った
わたくしの弟様はどうしてこうもいちいち可愛いのでしょうか…



食器を片付けてリビングに戻れは
ソファの上でクダリは1人にらめっこをしていた

「どうしましたクダリ。お顔が大変なことになってしまってますよ」
「皮がめくれた」

困った顔してクダリは呟いた

熱すぎたカフェオレに口内の皮が一部めくれてしまった
別に大したことはないけれど僅なその痕が気になって仕方ない
ようはそういう事である

そこまでもごもごと説明して
しまったとクダリは体を震わせた

いま目の前にいるのはクダリの兄ノボリである
フフフと口の端を歪めて邪に笑う彼はきっとろくなことを考えてない

経験上それが分かったクダリがソファの上で後退りするも
こうなったノボリに勝てるはずもなく

クダリの膝の上に馬乗りに座わり
クダリの両手指に自分の指を絡めた

「ノ、ノボリいま絶対よくないこと考えてるでしょ」
クダリの動揺にノボリが笑う
「おや、そんなことありませんよ」
喉の奥でくつくつ笑うノボリはたいてい良くないことを考えている

「わたくしの淹れたカフェオレで火傷をしてしまった
可哀想なクダリ、わたくしが責任もってお世話しますので」
「いいよ、全然お世話しなくて大丈夫っ」
ぶんぶん首を横にふるがノボリに



「観念なさい」
ニッコリ笑ったノボリ。まさに鬼畜


「ん゛゛゛゛゛ーーー」

クダリの呻きが部屋に響いた





散々上顎の痛い痕を舐められ舌先でつつかれ、いじられて
痛さと同時にゾクゾクする感覚におそわれ
最初こそ抵抗するも「ぁぅっ、、はぁ」などと
甘い声を漏らしたがためにノボリの下半身に火をつけ
そのまま押したおされ鳴かされ散々な目にあったクダリ


「ノボリ…わざとじゃない?」
「なんのことだか」
涼しい顔をしてノボリはクダリを抱きしめた






2012/ / /Web

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