「あれ」

入り口を通りフロアまできたときに
視線がばっちりと会ってしまった

「あ」
僕とノボリ兄さんが声をだすのは同時だった

つつつと小走りに走ってきたのは
メイちゃんだった。髪型のお陰ですぐに解る
「ノボリさん?クダリさん?いつもと全然違う」
小さく聞いて見上げてきたメイちゃんに
僕達の頬も緩む

「ちょっと内緒で来てみた」
唇に人指し指をあてれば察しのよい彼女は理解したようだ

「私、チャンピオンズでるんですっ」
「流石メイ様ですね」
ノボリもなに鼻の下伸ばしてるのっ


「おや、メイさんお知り合いですか?」

その後ろから見慣れない長身の男が声をかけてきた

「あ、アクロマさん」

アクロマと呼ばれたこの男
金髪の髪と瞳
穏やかな表情
白の上着

そして宙をまう一筋の毛束

(「ノボリ兄さん」
「えぇクダリ」
「僕達の揉み上げなんて普通に見えるよね」
「インパクト強すぎます」)

「2人はね、サブウェイじゃなくてすっごくポケモンバトルが強いんだよ」
しっかり訂正してメイちゃんがアクロマと呼ばれた男に説明をしている

「そうなんですね。わたくしアクロマともうします」
ニコニコと挨拶をする男に僕達も慌てて挨拶をする

「僕、クダリ」
「わたくし、サブウェイマ…はっ…ノボリと申します」
だめだいつもの癖が職業病だよ

「貴方方も参加されるのですか?」
「いえいえ、わたくしたちも観覧しにきたのです」
「では、ご一緒しましょうか」
穏やかな笑顔でアクロマは言うのであった


「あ、いかなきゃ」
メイちゃんが時計をみていう

「じゃあ、頑張ってきます」
「えぇ、いつも通りの貴女ならきっと大丈夫」
笑顔でメイちゃんを送り出すアクロマの背中に僕もきっと兄も
既に少し親近感をもっていた




2012/ / /Web

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