prologue
酷く、懐かしい夢を見た。
春に咲く、あの桜の木の下で、男は名前を呼ぶ。
それは、とても心地の良い声だった。
走って男に近づけば、男は笑みを浮かべ、黒髪に手を伸ばす。
そして男は、黒髪に指を通し、言った。
そう、確かに、言ったはずなんだ。
「 」
今の俺に、男の言葉は、何一つ思い出せない。
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