あまのじゃく
「ナイッサー」

「すまん!カバー!」

「マッキー!」

「はーいよっ!」

ピピーー

「「「「ありがとうございました!!」」」」

「15分休憩!水分ちゃんと取ってね〜」

紅白戦が終わり、及川の指示で各自休憩に入った。

「よしっ」

スコアも取り終わり私も休憩しようかなと思っていた時

「名前チャーン」

後ろから肩に回されたたくましい腕。

「……重い」

「最後の俺のスパイクちゃんと見てた?かっこよかったデショ」

「スコアつけてるんだから見てるに決まってるでしょ?重いから腕どかして」

「つれないなー。せっかく癒されに来たのにー」

離すどころか抱き着こうとしてくる貴大に必死に抵抗する。

「公衆の面前でイチャイチャしないでよね!!」

「俺と名前がラブラブだからって妬むなよ〜」

「昨日振られたばっかだからな」

「岩ちゃんそれ言わない約束でしょ!」

「あー…ごめんネ?」

「逆に傷つく!!」

及川に見せつけるように再び抱きしめられた。

「いい加減はーなーしーて!」

力ずくで絡んでいる腕を解いた。
本当に公衆の面前で何してくれてるんだ。

「うおっ、馬鹿力」

「なに?」

「ナンデモナイデス」

「喉乾いたなー」

「どうぞ?」

横からスクイズを差し出された。それ私が作ったドリンクな…。飲むけど。

「ん。やっぱ濃いな」

「え、いつもこれじゃん」

「だって貴大濃いの好きでしょ?」

「えっ、ドリンクみんな味違うの?!」

「そうだけどなに?」

1年の時にしつこいくらいにドリンクの感想聞いて、1人1人の好み合わせて作ってるけど知らなかったんだ。

「名前ちゃん…。本当俺らのこと大好きだね!!」

「は?黙れ。…好きじゃなかったらマネなんてやらないから」

「名前ちゃん好き!!!」

「はあ?名前は俺のだからネ?」

「ほら!もうすぐ休憩終わるよ!戻った戻った!」

「本当だ。やべ」

名前ちゃんはみんなの名前ちゃんだよ!マッキーだけのじゃないから!とか言いながらコートに戻って行く。

本当休憩のたびにギャーギャーうるさい奴らだな…
まぁ、それが楽しかったりもするけどね。

さて、後半も頑張りますか。
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