忠誠 会長視点
会長・・・見崎智寛(けんざき ともひろ)
こいつ・・・智寛の側近 学園では親衛隊長
委員長・・・風紀委員長
俺は今、足を広げ性行為をするために、こいつに慣らされていた。ジェルやディルドを使って丹念に。
こいつは俺の幼馴染で、家からつけられた側近だった。物心ついたころから傍にいた。今はこの学園で会長をしている俺の親衛隊をまとめてもいる。
「痛くはありませんか?」
「もう慣れた……」
俺はこいつが好きだった。ずっと好きで、こいつも間違いなく俺のことが好きなはずだった。
自惚れなどではなく、そう、分かる。
「もうそろそろ入れてもよさそうですね……呼んでまいりますので、少しお待ちください」
今から俺を抱くのはこいつではなく、別の男。俺の対をなす役職にいる委員長だ。
俺はこいつの選んだ男に抱かれる。
初めは、俺はこいつが俺のことを抱いてくれるのだと思った。こいつになら、男の矜持を殴り捨てても良いとそう思ったんだ。
こいつも俺のことを愛している。口には出さなかったけど、それはお互い分かっていた。
だけど、最後に俺を抱いたのは委員長だった。
こいつは抵抗する俺の手を押さえつけて、委員長に抱かれる俺を見ていた。
「一杯出されましたね……」
性行為の後始末をするのもこいつだ。こいつの長い綺麗な指で、俺の腹の中から精液をかき出していく。こいつは性的な意味では絶対に俺には触れない。
こういった事前の準備と事後の後始末をただ淡々とこなしていく。
「なあ……何でお前が抱いてくれないんだ?」
「私ごとき下賤な者が智寛様をなど……恐れ多いことです」
「なら、何で委員長に抱かせるわけ?」
「委員長様は、容姿、家柄、財力、全てのおいて完璧なお方です……智寛様を除いてですが。ですから、智寛様のお相手に選らばせていただきました……お嫌でしたか?」
嫌だったから抵抗したに決まっているだろう。
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