『ローテーション』会長×会計 前


「ええ!!何これ、このローテーションってありえない!」

俺(九重 奏)は生徒会親衛隊会議に出席していた。
言っておくけど、俺は親衛隊員ではない。一応生徒会のメンバーで会計である。生徒会代表として、親衛隊を監視すべく派遣され、会議に出席したのだが。

「何なの、この表、ありえなくね?隊長!!!」

各親衛隊(会長・副会長・書記・会計)の夜の奉仕メンバーローテーションというものがあるそうなのだが、俺にしてみれば別に奉仕してくれなくても、相手くらい自分で探すよというスタンスでいたので今まで、必要ないって断っていた。

だって好みじゃない子が来ても、断るのが可哀想だろうし、フリーセックスは好きじゃないから。右手が相手のほうが気楽っていう、枯れた精力しているし。
で、どのメンバーもローテーションを禁止にしていたら、親衛隊達が相手をして貰えないので、暴走し始めたらしい。親衛隊に入って、生徒会に協力しているのは、ひょっとして夜の相手が回ってくるっていう期待もある、ある意味ギブアンドテイク的な考えを期待している子たちもいるようで。

ローテーションを復活させてくださいと泣いて頼まれ、会長も了承したので、この会議で配布されたのだが。内容がありえない。

会長(久遠 高臣様)のローテーションの表
(月)九重 奏
(火)九重 奏
(水)九重 奏
(木)九重 奏
(金)九重 奏
(土)九重 奏
(日)九重 奏

会計(九重 奏様)のローテーション表
(月)久遠 高臣
(火)久遠 高臣
(水)久遠 高臣
(木)久遠 高臣
(金)久遠 高臣
(土)久遠 高臣
(日)久遠 高臣

「このさ、会長のとこに名前のある九重 奏って、当然俺とは同姓同名の別人だよね?……それに俺のローテーションいらないって言ったじゃん。何であるの?しかもこの相手の久遠 高臣って会長とは別人だよね?」
「いいえ、間違いなく、会長のお相手は九重会計様です!会計様のお相手も久遠会長様に相違ありません!」

会長親衛隊長が胸を張って答える。

「俺、いらないって言ったでしょ!?なんで無視すんの?何で勝手に作るの?何で相手が会長なんだよ!」

俺は会長親衛隊長に言っても話し聞いてくれないと思って、俺の親衛隊長に尋ねた。

「会計様……すいません。大人の事情ってやつです」

言い切った!!言い訳しない。
大人の事情で、すべて説明できるから凄い!!

「そうか、、、、大人の事情ってやつか。それは仕方ないよね」

きっとこのローテーションにしないと、会社潰すとか、退学にするとか、地下組織に売るとか、何とか言われたんだよね。


俺はそんなこと言われてないけどね。会長のお家に比べたら、俺の家なんか蟻んこみたいなもんだけど。俺の家なんか、小さい町医者でしかないし。


会長はオレを脅迫することとか言わないけど、お仕事の最中、結構独り言いってるし。

・俺の細腰(そんなに細くない)はバックから掴んで犯したら、可愛いだろうとか
・穴小さそうだから、壊れないように毎日慣らしてやりたいとか
・俺の小さなお口に舐めてほしいとか
・天気のいい日は青姦がしたいとか
・俺を膝に乗せて、入れっぱなしにしながら仕事がしたいとか

みんな、聞いていない振りしていたけどね!

一番下っ端の俺(学年がね)がお茶入れるとき、給油室で用意していると、お尻が可愛いとか、撫でてくる会長も無視。無視している間も撫で回されましたが、ガン無視。

会計ソフトと戦っている時も、乳首撫でたいとか言って、実際触ってきたけど、無視してエクセル開いていたし。舐めたいとか言って、シャツのボタン勝手に空けて、会長に舐められた日もガン無視していましたよ。


「会計様、安心してください!僕たち会長親衛隊が、このローテーションどおりに進行できるように、毎日協力を惜しみません。毎日、付き添って、会長様を会計様のお部屋までお連れします!」

なんていらない世話を焼こうとするんだ。

「せめてこのローテーション、もう少し何とかならないの?毎日とか、俺死んじゃうよ。これって隊長の権限で決めれるんだよね……」

「す、すいません!……会計様のお体のことを考えていませんでした!水曜休みなんて如何でしょう?」

「ええ!!??水曜休みだけ??いまどき一般企業でも週休二日、祝日、夏季休暇とかあるのに、俺だけ水曜休みだけなの?学校に生徒会にこのローテーションとか、ないでしょ?」

隊長たちを責めてはいけない。そう思うけど、酷すぎだよね?会長今までセクハラだけだったんだから、もうちょっと我慢してよ。

「これ以上は、僕たちの権限ではどうしようもありません……会計様」

本当にすまなさそうにしているよ。俺もこれ以上、隊長たちを困らせるのもかわいそうだよね。

「いいよ、直談判してくる」


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