「ちょっと、お前ら……いい加減にしろよ?」
生徒会会長である俺と会計と委員長の3人は、小学校の頃からの親友だった。
その時までは、いい友人で、まともに過ごせれていたと思う。
「俺と、舜一とどっちか選んで?」
舜一は風紀委員長。玲人は会計。
2人とも俺が好きなんだと告白してきた2人は突然友情を破壊する言葉を唱え始め、俺は理解することを放棄した。
2人とも俺のことが好きで、どちらかを選んで欲しいということだった。選ばれなかった一人は友情で甘んじることを、2人は協定で約束したと。
「それは……両方ともナシだ。お前たちどちらにも恋愛感情は持ち合わせていない」
俺は2人にというよりも男に興味がなかったので、無情だと言われ様が断った。友情はなんとかなるだろう。しかしならなくても良いと思った。それほど俺にとって、この2人とどうこうなるだなんてありえないことだった。
「ふっ、最悪の選択をしたな。恭介」
玲人だったら楽勝で勝てた。舜一だったら死ぬ気でやれば、引き分けにはなったかもしれない。だが2人合わさったら?勝ち目はない。
「俺は〜恭ちゃんの童貞もらうの」
ネコだと申告する玲人。
「恭ちゃんのために処女守ってきたんだよ」
超いらねえ。
「で、俺は恭介のバックバージンをもらう」
もらうな!あげるなんて言ってないだろ!
「俺も恭介のために童貞を守ってきた」
もっといらねえ。