その後、玲人と舜一と話し合った結果。
玲人3日、舜一3日、俺の休養1日……死ぬわ!そんなに性欲強くないし、無理だ。
せめて、玲人1日、舜一1日、俺の休養5日とかなら、なんとかなりそうだが、俺の性欲なんてそれが維持できるくらいで精一杯なんだけど。
3日の割り当てでも玲人はもっと一緒にいたいっていうし、舜一は足らないって言うし、ふざけるな。お前たちは1人だが、俺は2人を相手にしないといけないんだぞ。
もう少し考えろと怒ったら、玲人3日、舜一2日(ただし土日)ということで納まった。だからといって、週5はありえないので、玲人とは一緒にいるだけで=セックスというわけではない。舜一は知らん。
そうやってちゃんと平等な日を作ってやったのに、2人とも不満を隠そうともしない、というか不安顔だった。
何故だか俺のほうが分からない。
何が不満なのか分からない。
そこにいい加減に痺れを切らせたのか、副会長と風紀副委員長が同時に俺に質問攻めをしてきた。
副会長はせっかく仲直りしたはずなのに、微妙な雰囲気が耐えられないと言い、副委員長もどうしてあんなに怖い顔しているんだと責められる。
俺がしるか。
「仲直りしたんでしょう?2人と」
「したな」
「なら、何で舜一くんはあんなに怖い顔をしているの?仲直りする前よりも切羽詰った感じがするんだけど」
「俺だって理由は知らん」
「喧嘩前と、仲直り後と何か違うことはないんですか?」
副会長、それを聞くか。
まあ、こいつら2人だったら他所にもらす心配もないから、言ってもいいけど。
「実は喧嘩の原因は、あいつら2人がかりで俺を強姦したことなんだ」
さすがに無言になったな。
「俺が怒っても悪くないだろ?」
「悪くないな」
「……悪くありませんね」
「いつかやるんじゃないかと思っていたが、2人でやるとは、何考えてんだ。舜一くんは……」
副委員長が舜一を呼ぶさいに、くんづけするのはやっぱり何か変だな。似合わない。
「というわけで、絶交していたんだが……目を離すと、とんでもないこと仕出かすから、俺が折れた。で、今は日にち決めて相手をしてやっている」
「簡単に言いますね……」
「2人も公認の恋人がいるんなんて普通はないぞ」
「ないんだろうけどなあ……でも他に方法ないし」
これでもそれなりに考えた。他の方法は見つからなかった。
「どっちか一人と恋人になるってのは?」
「そもそも俺、あいつらに恋愛感情抱いてないし……一人選ぶってことはもう一人は切り捨てることになるじゃないか。どっちか切り捨てるんだったら、両方切り捨てたって同じ罪悪感に見舞われるんだから、両方捨てるよ。できるんだったら、だけど。だから平等に接してやってる」
切り捨てられれば簡単だが、流石の俺もあいつらが堕落していくのを平然と見ているのはできない。そこが冷淡になりきれない俺の弱さといったら弱さなのは自覚している。何で自分の身体を開いてまで、あいつらに譲歩してやるんだと、思う自分もいるんだがな。
「まあ……会長があの2人を見捨てられないって言うのは分かりましたが、平等になんて愛せるものですか?」
「だからさあ、別に愛していないんだって。でも、友情はあるから、仕方がなくあいつらに付き合ってやっているだけ。別にどっちが好きとか嫌いとかいう問題じゃない」
「分かったそれだ!」
「それって?」
「会長は舜一くんと会計を平等に接しようとする。それはあいつらにも分かっていても、止められないものがある。嫉妬だ」
「嫉妬ねえ……独占欲ってやつ?でも、一番初めに2人がかりでやった時、別に全然お互い嫉妬していなかったぜ?むしろ面白がっていた。だから余計怒れたんだけどな……」
玲人は俺が舜一に強姦されるのを楽しそうに見ていたし、舜一はあいつ自ら俺が玲人の中に入るのを手助けした。どこに嫉妬があるのか分かんない。
「お互い、協力し合って会長を自分のものにした時は嫉妬はしなかったけれど、協力体下ではない今は、お互いただのライバルでしかないから、嫉妬する……そういうことでしょうか?」
「そういうもん?」
「そういうもんのような気もするな。俺は2人も恋人作ったことないし、そんなライバルいたこともないから、あの2人の心情は理解できないけど」
「はあ……俺だって理解できないよ」
これだけ譲歩してもあいつらは不満なのか?どうしたら満足するのか。
「まあ、事情は分かりましたけど、あの微妙な雰囲気、喧嘩中よりもこっちにぴりぴり来るんですよ。どうにか解決してください」
「よろしくなー」
副会長と副委員長は他人事だからそれで済むだろうけど、相手するのは俺だから。
回数を増やせば満足するのか?ドーピングにはあまり頼りたくないんだが、それくらしないとあいつらに付き合っていられない。