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貴也が嫌いな俺相手に、栄のためとは勃つのかな?とはちょっと心配していたけど、余計な心配だったみたいだ。貴也の性器で貫かれて、抱かれているんだって言う痛みが俺を幸せにしてくれた。
ゲスと呼ばれようが構わない。隣にいる栄はちゃんと俺が貴也に抱かれているシーンみていてくれたかな?
どこにいるか分からないよ?と言った栄えは実は隣の部屋に監禁させてある。防音は完璧だから隣にいようと、どんなに叫んでも聞こえないし、まさか貴也も真横の部屋に監禁されているとは思わないだろう。
マジックミラーになっていて一部始終が見れるようになっているから、俺と貴也の初体験シーンを楽しんでくれたかな。
「ほら……栄を解放するように連絡をしろ」
億劫そうにそういう貴也は全裸で色っぽい。約束の2時間まであと30分はある。仕方がなしに、栄に乱暴するのはやめるようにいい、あと30分したら解放するように貴也の前で指示の電話をかけた。
貴也はそれを見るとそのままベッドから抜け出ようとしたが、俺は引き止めた。
「あと30分あるから、もう一回抱いて?」
「ふざけるな!ちゃんと約束は守っただろ?」
「俺も約束は守ったじゃん。タイムリミットは2時間だから、2時間は貴也は俺のものなの。栄が帰ってきたら貴也のことは解放してあげる」
貴也の裸体を押し倒すと、俺は貴也の性器を大きくするためにしゃぶった。さっきまで俺の中に入っていたものだと思うと、愛おしさはより募った。今日だけは俺のもの。そう思って、拒絶する態度を示しながら、言葉とは裏腹に大きくなっていくそれに感激しながら、俺は自分から貴也にまたがって挿入した。
「貴也、好き、好き、好き……」
「黙れよっ!」
俺の好きという言葉に怒ったのか、乱暴に揺さぶってくる。でも、どんなふうでも貴也に抱かれる事がうれしかった。
貴也の精液を腹の中に出して貰って、息をついていると、栄が隣の部屋から連れ出されてきた。2時間が経ったからな。俺の中に貴也のはまだ入ったままで、貴也もいきなり俺の部屋の隣から栄が戻って来た驚いたのだろう。身を硬くしていた。
それはそうだろう。恋人の身を守るためとはいえ、恋人以外を抱いているシーンを見られたら強張るのも無理はない。そう思って、栄に微笑んでやろうと思って、貴也から栄に目線を移すと、俺も体が強張った。
栄は見るからに輪姦されましたという状態だった。全裸で体中に痣と白濁があり、後孔からも前の穴からも血と精液があふれ出していた。