「もう大根食べれないんじゃなかったのか？」

「これはぶり大根だから大丈夫」

形あんまり残っていないから。ぶりが主役だし。

「ところでさー冬夜たちって最近なんかへんなことしてない？」

俺は友人に自分がアイネだとしゃべってしまった。
あれだけレッドドラゴンの仲間にもデスパレットの連中にも秘密にしていたが、俺一人じゃあ情報収集に不安があるしと思い、学園の噂に詳しい友人に、実はさーといって協力をお願いした。
友人は元々アイネ情報に興味があって、噂すきなので、面白がって協力してくれることになった。

「レッドゴラゴンの副総長……今では総長らしいけど、その人をデスパレットの副総長が溺愛しているらしいよ」

「キラを……溺愛って、きっと良い意味じゃないよね」

「デスパレットの副総長って、実は風紀委員長だったりするんだ……大根突っこむくらいの人だよ」

そうか。前、冬夜に会った時、隣の部屋で鳴いていた人はキラか。凄いプレイしていたな。

「まだそのレベルなら、放って置いてもいいだろ……ああ、平和だなあ」

冬夜の限界って何ヶ月だろう。俺も尻にたまには休憩ないとガバガバになっちゃうっていうしな。

「あんまり平和じゃないみたいだけど……デスパレットの奴等、会長に八つ当たりされてぼこぼこにされているらしいよ。そろそろ戻ってやったら？」

「はあ？……ぼこぼこって、まだデスパレットとかやっていたの？解散するって言ったのに。冬夜が約束守らないから、俺も守らない〜」

「お前って凄いよな。普通あの会長相手にそんなことできないぜ……金持っていて、何でも出来るのに」

「でも俺一人見つけられないヘタレだもんなー……今頃俺とのセックス動画でも見て抜いてるんじゃなね？金持ってる意味ねーよな」

せっかくお金持ちだというのに、俺限定にしかセックスできないって可哀想ー。って全くかわいそうとか思っていないけどな。
男が好きなら、金で買いたい放題だろうに。何で俺にしかたたないんだろう。そもそも冬夜がゲイなのかも俺は知らないけどな。
女も好きなら余計かわいそうだよな。
まあ、俺も女オンリーだけど。

「なんかお前に言わせると極悪非道のデスパレットの総長も、形無しだよな。お前から見ていいところ無いわけ？」

「冬夜の良い所ね〜……セックス？」

「ぶはっ！……ストレートだねえ。アイネくんは総長さんのこと嫌いなくせに、セックスは良い訳？」

まあ、アイツ自身は嫌いだけど、セックス自体は好きだって、あんまり理解はされないかもしれない。女のほうが好きだけど、俺女とセックスしたことがないし、その前に男同士のセックス覚えちゃったからな。

「まあ、俺も健全な高校生だし……ちょっと粘着質だけどほどほどの数なら悪くは無いね」

なくても生きていけるし、束縛しようしようと考えている冬夜は鬱陶しいので、しなければしないでそれで良いけどね。

あんまり一緒にいると何が切欠でばれるといけないからな。

弟はレッドゴラゴン抜けさせたけど、そう簡単には安心できない。

一般庶民の俺と冬夜の経済力を一緒にできないからな。どんな手で突き止められるか分かりやしない。

「健全な高校生だっていうんだったら、会長放置止めろよ……今サイトにアクセスしたらとんでもない事になっている」

「へ？」

「ゴリくんが……」

またゴリかよ！

「まさか、また輪姦されているなんて言うんじゃないだろ？」

さすがのゴリも学習するだろう。

「うん……」

アホかよ。ゴリ……っていうか、何故デスパレット（冬夜）はゴリを標的にする？ゴリには可哀想だが、ゴリより外見が良くて、美形な男は他にもいたのに。
よくゴリ相手に役に立つな。