小説 | ナノ

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「俺を抱きたい?……あんまりいないって」

今まで陸が恋人だって思われていたから、ネコもタチ志願もほとんど来なかったんだよな。

「真崎くらいか?」

真崎は俺が陸の恋人だと思われてきた時にも、正々堂々と告白してきたよな。断ったけど、諦めませんってキッパリ言っていたし。

実力行使にでられるかって心配したけど、陸とは本当は恋人じゃないって言ったら、気長に頑張りますって言ってたし、良いやつだから普段はあの告白も気にしていない。


「真崎君って1年総代のあの真崎君!!萌えvvv!!いいよ、いいよ!真崎君きたーーーキタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ !!! キタ━━ヽ(゚ω゚)ノ━━!! キタ-----(゚∀゚)-----(。・ω・)カナ? キタ( ・∀・)コレ!! (゜∀゜)キター!!!! |艸`)キタヨ| |´艸`)キタヨ| |( *´艸`)キチャッタヨ♪. キタキタ━―━((ヘ(゚Д゚*)ノ 三ヽ(*゚Д゚)ノ))━―━!! キタ━━━ヽ(`・ω´・(`・ω´・(`・ω´・ )ノ━━━!!! キタ━━━━ 」

「しょ、章太郎?」

あまりの興奮っぷりに息を詰まらせる章太郎に俺はどんびきした。いったい何が来たんだろうか。

「真崎君ってちょうイケメンで、バスケットマンで、ワンコっぽくっていいよ、いいよ!真ちゃん、真崎君とエッチの練習してきて!」

「無理だよ」

「僕とエッチできなくても良いの!?」


普通のカップルは童貞でも、他のヤツと練習してこいなんていわないと思うけど。俺が黙っていると、章太郎は男同士のノウハウをマスターしない限り、俺とはエッチする気が無いこと、真崎と明日にでも練習してくるように一方的に通達を出した。

「え、でもさ……真崎も童貞っぽいから、練習する意味ないと思うけど」

真崎は大型で大人っぽく思うけど、それは外見だけで、中身は遊んでいない、爽やかスポーツ少年だ。

俺と同じく経験はつんでいないと思う。まえ生徒会で猥談していたときも、はっきりと童貞なんですって恥ずかし気もなく言っていたし。

「童貞わんこ!!!ますます萌え〜〜vv経験積みまくっているような鬼畜会長もいいけど、物慣れない童貞イケメンとか最高すぎる〜〜〜」

「だ、だから」

「良いんだよ!真ちゃんだって童貞なんだから、相手もそれで!一緒に気持ちよくなれるようにがんばってスキルを磨いて来てくれれば!下手にスキル持ちよりも、同じ童貞同士のほうが至るまでの道程も研究できるでしょ!」


俺はそれ以上口を挟むことは許されず、決行日は明日だと、道具各種というものを渡された。

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