ャッチ



俺と倉間は、今

「うわー!!スゲーっ!」

ゲームセンターに来ている。
スポーツ用品店へ出かけた帰りに寄った。

「俺、一度来てみたかったんすよね!!」
目をキラキラさせながら倉間は俺に言う。
ああ、来てよかった、なんて。

「南沢さんはUFOキャッチャーとか得意っすか」
「んー…普通」
「へぇー」
今日は色々ツイてる
こんなに機嫌が良い倉間はなかなか見られない

ふと倉間に目をやると
そいつは『ある物』に興味津々で。
「…何それ」
「へ!?あ、いや何でもないっす、よ」
倉間の元へ行き、訊ねると
間違いなくその『ある物』が欲しそうだった
よく見ると最近流行っているブレスレット。
いや、腕輪と言うべきか。
スポーツ選手がよく身につけている奴らしい

「欲しいんならやればいいだろ」
「…そう決断出来たならもうとっくに100円入れてますよ」
つまり、腕に自信がなくて或いは金欠で、
迂闊に手は出せないということだ

「うー…」
やるかやるまいかきっと迷っているだろうそいつが
俺には可愛く愛おしく見えた

「しょうがねぇ後輩だな」
「は?え、ちょっと南沢さん!?」

100円玉を投入して
横に動くボタン、奥に動くボタンを

適当に。本当に適当に、押した

「先輩適当すぎる!!」
「いいだろ」
「いいわけな…、あれ」
「お」
アームに見事掴まれた腕輪は
すうっと持ち上げられ
景品取り出し口に落とされた

「うっわ…あんた神っすか」
「あんた呼びやめろ。…」
俺は景品の腕輪を倉間の腕につけてやった
「…ありがとうございます…」
「何だよ改まって。気持ち悪い」
「!?お礼言っただけっすよ!!」
「へぇ。」
その後
…本当に…ありがとうございました、
倉間は誰にも分からないくらいの声量で呟いた。

俺がお前の言葉を拾わないとでも思ってるのか。

「どういたしましてー。」
倉間は徐々に赤くなる。








オチが不味い…

今日ゲームセンター行って思いついたネタでした

腕輪って何だよ…。



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