「寒いなあ!」


じゅるじゅると鼻をすすりなら寒空にむかって叫んでみる。
そんなことをしても、寒さなんて吹き飛ぶはずもなくて。わたしは深くつもった雪にしゃがみこんだ。
純白の雪の上にはなに1つない。あるのはいびつな形をした雪だるまが1つだけ。そんな寂しげな景色をみて、わたしはまたじゅるじゅると鼻をすすった。


晋助がキセルをふかしながら外に出ていってから一年がたった。すぐに帰ってくると思ってたのに。馬鹿みたい。
ふらりと寒空を見上げて、返事なんて帰ってくるはずもないんだけれど


「晋助のバカヤロー!!」
『誰がバカだ』


ばっと振り向くと、いつも通りキセルをぷかぷかふかしながら晋助が立っていた。
意味がわからない。残念ながら、わたしの豆みたいな脳ミソは今の状況を理解できるような高性能は持ち合わせていないのだ。

頭の上にハテナを浮かべていると、晋助がわたしにピンク色の袋を押しつけた。


『豆みたいな脳ミソのヤローが悲しんでやがると思って戻ってきてやったんだよ』
「だれが……!」


『メリークリスマス』




















***
久々に書いたしクリスマス過ぎてるし短いし最悪ですね\( ^p^ )/
 
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