補給班長の業務日誌 | ナノ

補給班長の業務日誌

In the longest day in history! 04
再び場面は変わる。ボスが不思議な発言を残してから5日が経っていた。つまりDデイということだ。なんとか物資の調達には成功し、補給計画も立案できた。

その時私はにぎやかかつ不穏な雰囲気をばら撒く幹部の皆々様から距離をとってゼロアワー、作戦開始時間を待っていた。私は緊張していた。なんせ今から行われるのは全世界規模で同時に展開される、まさしくボンゴレ史上最大の作戦だったからだ。最強たるヴァリアーとしても、これに負ければもう後はないボンゴレとしても、失敗は許されなかった。

「ボンゴレ連合軍から緊急信号!奇襲失敗、現在ミルフィオーレ5千に包囲されているとのことです!」

どうやら奇襲作戦は相手に読まれていたらしい。どれだけ調達先を変えても的確に嫌がらせされるのをふと思い出して、もしかしてミルフィオーレのボス・白蘭には、予知能力かそれに類似する何かが備わっているのではないかと思った。まさか、とは思ったが、沢田綱吉殿の守護者が所属するボヴィーノファミリーには被弾すれば10年後の自分と入れ替わる10年バズーカなるものがあるらしいし、ドン・ボンゴレは10人全員が超直感と呼ばれる人並み外れた直感を有するし、未来の予知ぐらいできる人間がいてもおかしくはないかもしれない。ただ、ボスも恐ろしい人だ。多分彼はこうなることを読んでいた。その上で、連合軍の後で敵の司令部を攻撃する計画を立てていたのだから。

「最後は途切れてしまいましたが、救援を要請する暗号かと……」

ボスが立ち上がった。どうやら作戦が始まるらしい。おそらくすぐに目標は陥落するだろう。そのあとがどうなるかはわからないが。我々は指示さえあればいつでも出発できるようにはしてある。問題はない。

ルッスリーア隊長曰く『待ちに待ったお出かけ』に張り切る隊長たちを最敬礼でお見送りして、それから部下に指示を伝達すべく無線に手を伸ばした。

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