自慢の兄

「名前、そろそろ起きないと遅刻するんじゃないか?」
「んー……お、兄ちゃ………ん?え、今何時…?」
「7時48分」
「うっそおおおおお!!なんでもうちょっと早く起こしてくれないかなあ!?」
「中2にもなって自分で起きられないのも考えものじゃないか?」
「うっ………仰る通りです…」

おはよーございます、なんて呑気に言ってる場合じゃないけど、挨拶はしっかりしないとだからね!てことで、おはよーございます。なんか、ツッコミ所満載すぎてさっきは一つしか言えなかったけど、もう一つ言わせて欲しい。
乙女の部屋に勝手に入ってこないでよ!!!仮にも思春期の男女!いや、妹だしそういうことはないだろうけど、それでも思春期だし!
って、そんなこと言ってる場合じゃないよ。お父さんは仕事に行ってて既にいないし、朝食どうしよ…。

「朝食なら僕が準備したから心配いらないよ。とは言っても、パンを焼いたくらいだけどね。」
「ありがと!うわ、もう時間ないじゃん!ごめんねお兄ちゃん!さ、行こっ!!!」
「登校しながらパンを食べるのは行儀が悪いだろう?」
「いいの!しょうがないから!早くいくよ!」
「はいはい。」

兄弟の位置関係が逆じゃないかって?いやいや、お兄ちゃんは私に甘いだけ。いわゆるシスコン。学校では厳しいらしいけど、実はそんなに怖い人じゃない。って、私ったらお兄ちゃんの名前も紹介しないで、何一人で喋ってるんだろ。まあ、おわかりだろうけど、私の兄は赤司征十郎です。ファンクラブもあるくらい人気者らしいけど、正直このシスコンっぷりを見たら引くんじゃないかな。現にバスケ部のレギュラー陣は去年の時点で引いてたし。

「名前、危ないから前見て歩いてくれ。」
「私は幼児かっ!!!いや、大丈夫だからね?!そういうお兄ちゃんこそ前見た方がいいんじゃ」
《ドボッ》
「ほらー、だから言ったじゃん…」
「まさか、名前に気を取られて自分が落ちるとは思わなかったよ。」

兄、溝に落下。本当、恥ずかしいよ…。お兄ちゃんには、私の心配より自分の心配をして欲しいかな。

「うわー、制服こんなに汚しちゃって……どうするの?」
「どうしようか。まあ、ジャージでも羽織っておけばいいだろう。」
「いや、それもなんだけど、これだけ汚したこの制服をどう処理するのかっていう話。」
「そうだな…クリーニングに」
「当たり前でしょ!そーじゃなくて、今!そのまま学校に行くの?それとも一旦家に帰る?」
「家に帰っている暇はないからな。がっこうへむかうよ。」
「そ。」

それじゃあ気を取り直して学校ー!って、向かいから来るのって………

「あー、おはよー、赤ちん。と名前ちんー。」
「おはよー!付け足した感じが気になるけどスルーしてあげるよ。」
「紫原か。おはよう。お前はいつも遅刻ギリギリか?」
「うーん、いつもではないー。」
「あれっ?赤司っちと名前っち?今日は珍しいっすね!」
「むしろお前がこの時間に登校してる方が珍しいんじゃないか?」
「そーだよね。いつも学校途中からくるし。」
「今日はオフっす!」

なんだ、結構この時間に登校してる人多いじゃん。まあ、メンバーが遅刻しそうな人っていうのはふれないことにして。

「赤司くん、名前さん、おはようございます。」
「黒子っちいいいい!」
「おはよう、黒子くん。」
「おはよう、黒子。」
「黄瀬くん、朝から煩いし、暑いです。離れて下さい。」
「えーーー。」
「赤司くん、黄瀬くんをどうにかして下さい。」
「黄瀬、そんなに走りたいのか。そうか、じゃあ特別に外周50周追加してやらないこともないが。」
「遠慮しとくっす、すいませんでした!」

うーん、どうしてこうも態度が違うのか。キセキの世代は信用してるっぽいし、やっぱただのシスコンなのかな。それでもまあ、こうやっていろんな人から頼りにされてるし、シスコンだけど自慢のお兄ちゃんなのよね。

「ほら名前、早く行かないと遅刻するだろう?行くぞ。」
「うんっ!」

かくいう私も、そんなお兄ちゃんが大好きな、所詮ブラコンなのです。

---END---

紫千様、大変遅くて申し訳ない!
何が書きたかったのかもわからない………
よくわからない作品ですみません!
煮るなり焼くなりお好きにどうぞ!
もう一つのサイトの方もそのうちUPすると思うので、もう少しお待ちを。
受験生でない私が更新率低いという乙な状況でごめんなさい!
催促メール、どんどんよこしちゃってくださいね。
じゃなきゃ私、いつまで経ってもやれない気がしますので(汗)
では、もう一つの作品も早めに仕上げちゃいますね。
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