どんな君も大好き
※赤司くんが幼児化しています。
「………」
「テツヤぁ!」
えー……………これはどういうことなんでしょうか。まずなぜこの人物がここにいて、そしてどういうわけでどうなってしまってこんな姿になっているのでしょうか。予測不可能です赤司くん。一体貴方に何が起こったというんですか。というかもしかしたら僕の目がおかしいのかもしれません。
「テツヤぁ?………どうちた?僕が聞いてあげるぞっ!」
「………いえ………」
誰ですか貴方誰なんです!?僕の知っている赤司くんはこんな人じゃありません。幼児化したって、普通は外見だけなんじゃないんですか?なんで中身まで幼くなってしまっているんですか?誰か教えてください、どうしたら元に戻るんですか。
ピョンピョンピョンピョン
「て、テツ、ヤッ!ず、図が、たか、高い、っぞ!」
やっぱりいいです戻らなくていいです一生このままでいてください赤司くん可愛い。なんですかこの可愛すぎる生き物は。ピョンピョン跳ねて、うさぎですか。しかも全く届かずにスカッて空を切ってますよ赤司くん。
「届かっ、ないっ……!」
「そうですね。どうですか、マジバに行きませんか?」
パァァァ!
「っ!行くっ!!!」
かっ、可愛いです赤司くん!その笑顔は反則なんじゃないでしょうか。普段そんな顔で笑ったことなんてないじゃないですか。あぁ、僕は人生を損していた気分です。もっと小さい時から赤司くんと知り合っていれば、こんなに可愛い赤司くんも毎日見放題だったんでしょうに。しょうがないですね。今の幼児化した赤司くんを時間ギリギリまで満喫しましょう、そうするしかありません。
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マジバにて。
「バニラシェイク一つ下さい。」
「かしこまりました、バニラシェイクお一つですね。他にご注文は?」
「赤司くんは?」
「僕は、………チョコシェイク!」
「では、チョコシェイクも一つください。以上です。」
「かしこまりました。お会計580円になります。」
そういえば、僕と同じサイズで頼んでしまいましたが大丈夫でしょうか。お腹壊しませんかね?量的に多すぎなんじゃないですか?あ、でも赤司くんだから大丈夫なのかもしれません。
「お待たせしました。バニラシェイクとチョコシェイクです。」
「ありがとうございます。」
「テツヤっ、テツヤ!僕のチョコシェイク!!」
「はい、どうぞ。」
「ありがとう!」
ちゅぅぅぅーーー
あっ、可愛い。赤司くんってこんなに可愛くて愛らしいキャラでした?いや、僕にはいつでもそう見えていましたけどやっぱり客観的にみるとそういうキャラじゃなかったですよね?ってことは僕、みんなよりも得していますね。よかったです、赤司くんが青峰くんとか黄瀬くんとかのところに行かなくて。
「テツヤ!バニラシェイク美味しい?」
「はい、美味しいですよ?」
じぃぃーーー
「………」
「………」
「………欲しいんですか?」
「くっ、くれるというなら貰ってやらなくもないぞ!」
ブハッ!
なんですかこのツンデレ発揮赤司くんは!!!僕を出血多量で死なせる気ですか。しかもあのじっと僕を見つめる眼差しがもう可愛すぎて。ショタコンと言われてもいいからこのまま襲ってしまいたいくらいでしたよまったく。
「どうぞ。」
「あ、ありがとう……!」
「その代わり、」
チュッ
「ほえ?」
「元に戻った赤司くんくんを僕に下さいね。」
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