赤司様の日
【赤黒ver】
「やあ、テツヤ。」
「おはようございます、赤司くん。」
隣に並んだテツヤからふわっといい香りがする。柔軟剤の香りかな。僕の好きな香りだね。
「ところでテツヤ。今日が何の日か知ってるよね?」
「……恋人たちのクリスマス、ですか?」
うん、確かにそうだけど。違うかな。あれ、もしかしてテツヤ、忘れてる?
「忘れているならお仕置き、だよ。そうだなぁ、まずはテツヤを僕の家にお持ち帰りして、イヤイヤ言うテツヤを激しく犯そうかな。」
「ごめんなさい覚えてます赤司くんの誕生日です。」
「うんうん、わかればいいんだよ。」
「本当は僕の家でサプライズパーティーをしようと思ってたんですけど…」
テツヤがサプライズパーティー?なかなか可愛いことを考えるね。僕としたことが、ちょっと焦りすぎたようだ。
「ありがとう、テツヤ。じゃあ今日はテツヤの家にお邪魔させてもらうよ。」
僕はこんなに可愛い恋人をもって幸せだね。
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【赤黄ver】
「赤司っちー!」
「朝から涼太は元気だね。」
僕より頭1個分くらい大きい巨体が朝から元気にタックル。
「涼太…痛いんだけど…?」
「わぁぁぁぁあああ!ごめんっス!」
必死に謝る涼太。ちょっと、いやだいぶ犬みたいだ。
「それで?何か用があったんじゃないのか?」
「そうっス!赤司っち、誕生日おめでとうっス!」
……あぁ、そうか。今日は俺の誕生日だったのか。
「え、まさか忘れてたんじゃないっスよね?」
「ん?どうだろう?」
「なんスかそれー!」
まあ、昔からクリスマスと一緒にされてたから、クリスマスの印象が強いのかもなぁ。
「あ、赤司っちー!置いてかないでっスよー!」
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【赤紫ver】
「赤ちんー。おめでとー。」
「いきなりだね、敦。」
「んー、忘れないうちに言っとこうと思ってー。」
ちょっと失礼じゃないかい?人の誕生日を忘れるなんて。まあいいけど。
「敦、今日の放課後空いているか?」
「んーたぶん。」
「それなら何か食べて帰ろうか。」
「赤ちんのおごりー?」
「ああ、そうだね。」
まあ、僕の誕生日なんだけどね。せっかくだしたまにはいいか。
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【赤青】
「うーっす。」
「大輝、今日は珍しく早いじゃないか。」
いつも遅刻ギリギリの大輝が僕と同じ時間に登校してるのは珍しい。大して僕も早くはないが。
「ん。やるよ。」
スッと差し出される紺色の包の箱。
「なんだい、これ?」
「何って、アレだアレ。」
「ああ、誕生日プレゼントか。……ありがとう。」
「お、おう。」
ガラにもねー事しちまった、呟きながらそっぽ向く大輝にああ僕は愛されてるなぁと柄にもないことを思ってしまった。
「誕生日って、いいものだね。」
「ん?あぁ、そうだな。」
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【赤緑ver】
「赤司。」
「…真太郎か。どうした?」
「どうした、じゃないのだよ。」
「ああ、そうだったね。僕が呼んだんだったね。」
明日の部活の打ち合わせをしよう、と呼んであったのだ。打合せするほどのことは無いんだけど、カタチだけでもね。
「どうせいつも通り大した話し合いではないのだろう?ここにプレゼント置いておくのだよ。ではな。」
「………プレゼント?」
ピシャリと閉められたドア越しに尋ねる。プレゼントって、何のプレゼントなんだろうか。
「誕生日、おめでとうなのだよ。」
「誕生日…そうか。ありがとう。」
きっと真太郎のプレゼントはまた、おは朝でやってたヤツとかなんだろうなぁなんて思いながらも、プレゼントを貰えたことは素直に嬉しかったようだ。若干頬が緩む。
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