理解されない軽蔑の態度

「よっしゃ白石!購買行くで!!」
「そない急がんでもええやろ。」
「早いモン勝ちっちゅー話や!」



あぁもう、こいつらホンマうるさい。もっと静かに行動できへんの?つか、私の視界に入ってくんな。目の前に現れんでほしい。だいたい何なん?テニス部でちょっとイケメンで頭ええからって、周りの女子はきゃーきゃーうるっさいし、迷惑そうな態度しとると思えばみんなに愛想振りまいて。むしろなんで私は3-2なん?神様何やっとんの?神様しばいたろか。



「苗字さんっていっつも溜息ばっかやなぁ。何か悩み事でもあるん?」
『は?』



って話しかけてくんな溜息の元凶ども!悩み事ちゃうわ神への呪いや。同時にお前ら2人への呪いや。



「苗字さんも一緒に購買行くか!?」
『行かん。』
「謙也、どんまい。」



何がどんまいや。もう早うどっか行ってくれ。耳障り目障りあーもう!



『はよ購買行けば?』
「そない冷たいこと言わんといてや。」
『通常運転やけど何か。』
「通常運転冷たっ!」



いや、正確には2人に対しての通常運転な。ほかの人にこんな冷たい態度とるわけあらへんやん。そんでこいつらいつまで私と話してるつもりや。そろそろ私も限界なんやけど。



「しゃーない、行くで謙也。」
「せやな。」
『はよ行けはよ行け。』
「ほな、行ってくるわ。」



どんどんいってくれ。この際帰ってこんでもええで。むしろ帰ってくるな。
忍足謙也にしろ、白石蔵ノ介にしろ私には目障りなのだ。



「たっだいまー!」
「ちょ、謙也速いわ…っ…」
『ちっ、帰ってこんでよかったのに…』
「ん?なんか言うたか?」
『イーエナンデモ。』



なぜこいつらに私の嫌悪感が伝わらんのや。どんだけ鈍感なんや。こっちは甚だ迷惑なんやねんけど。そろそろ気付いてくんないかなアホコンビ。

***

「なぁ白石。俺らって苗字さんに嫌われてるんとちゃう?」
「苗字さんに?いや、それはあらへんやろ。たいして関わりもないんやで?」
「せやけど、俺らに対する態度酷ない?」
「謙也、甘いな…それは愛情の裏返しや!」
「……」


こういう時の白石は変にポジティブすぎて宛にならん。すまんけど白石。自分の頭は残念な頭や。

◇◇◇

謙也と白石が嫌われてる話でした。こういう系統はあまり書かないので書いてる途中で意味不明になってしまいましたが、なんとか完成!一番嫌われなさそうな謙也が嫌われる…なんか夢主ちゃんはひねくれてるんですかね?そして無駄にポジティブな白石。残念です。

お題配布元:愛死哀対
fin.2015.09.24.
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