これが、最高のバッドエンド

***謙也以外が女体化しています。









「謙也ー、おはよ〜!」
「おはよーさん!」
「今日も金髪キラッキラやな!」
「おん!毎日手入れしてんねんで?」
「何それ笑えるー!」

四天宝寺中学校3年2組に通う俺は忍足謙也。男女ともに気さくに話し、いつも明るいため、クラスのムードメーカー的な存在となっている。しかしまあ、そんな俺にはとても美人な彼女がいる。四天宝寺一美少女でスタイル抜群と言われる彼女が。名前は白石くらら。

「ってんなわけあるかい!!!何やっとんねん白石!」
「あれ?バレてもーた?」
「バレてもーた?やないわ。そんな口に出しとったら誰でも気づくっちゅーねん。」
「せやけどええ感じやない?我ながらええ出来やと思ったんやけどなぁ〜。」
「なんで白石が俺の彼女やねん。おかしいやろ。」
「乙女の妄想かなっ?」

いやいや、妄想に俺を巻き込まないで欲しい。妄想するのは勝手だから、そこはあえて突っ込まないけれども。しかしなぜこんなにも美人でモテる彼女が俺を好きだというのかがわからない。もっと男なんてよりどりみどりで選び放題なのではないか。まあ、俺の顔もそこそこやとは思うけど。

「謙也ー、大事な大事な本物の彼女さんが妬いとるでー?」
「ニセモノなんておらんわっ!」
「まあまあ、愛しの彼女さんがそこで待っとるで。」

教室の出入り口まで行って俺の目に映ったのは、如何にもというオーラを放ち、膨れっ面をした俺の彼女、財前光がいた。まさか、今の白石の妄想を聞いていたのか。それ以外に考えられないよな。この膨れっ面の理由は。何をしてくれとんねん白石。

「……ん………や………」
「ど、どないした?」
「謙也くんの、彼女は…うち、やんなぁ……?」
「せっ、せやで!!!」

潤んだ瞳に上目遣い、おまけに可愛い膨れっ面ときた。こんなアウトな技、一体どこで覚えてきたんだ。これではどんなヤローも一発KO負けだ。うわぁぁぁぁ、可愛い可愛い可愛い可愛い!つまり俺の脳内はこんな感じ。思春期の健全な男子の反応だろう。

「ね………先輩は…?」
「ん?あー、白石か?あいつはただのクラスメートや。」
「………よ、よかった。」

ホッと胸を撫で下ろす光可愛い。天使に見えてきた。こんな可愛い彼女に溺愛しないはずがなかろう。もう光以外愛せないと誓って言える気がする。

「うちってただのクラスメートなん?」
「白石?」
「ほな、あれはどう説明するん?」
「あれ…?」
「謙也が誘ったんやろ?!家に泊まってかんかって!あれだけうちのカラダ弄んどいてただのクラスメートはないやろ!?うちの、うちの処女奪っといて…!」
「はぁっ?!」
「!!!」

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