初めての親孝行

「やっぱ、子供がはじめて親孝行するときっつーのは、高校受験だよなー」
「は?急にどうしたの、親父。」
「いや、リョーマの最初の親孝行は高校受験かーって考えてた。」
「それさ、俺にプレッシャー与えてるでしょ。公立行けよって。」
「いやいや?そんなこたぁねーよ?」
「………嘘だね。」

親父最悪。中1の俺にプレッシャー与えてどうすんの?ていうか、高校も青学なんすけど。エスカレーター式でそのまま上がるから受験ないけど。

「俺、高校受験ないけど。」

そう言ったら親父が “そーじゃん!お前私立でエスカレーター式じゃねーか!” とか騒ぎ出したからもうほっといた。今更言ってもしょうがないと思う。テニスで入ったんだし。そもそも、そこ進めたの親父じゃん。

「じゃあ、リョーマはいつ親孝行するんだ?」
「さあ………成人してから……?」
「なっげぇ!俺生きってっかなー?」
「いや、死なないでしょ。」
「わかんねーぞ?急に事故とかd」
「ないね。」

そんなわからない話するよりさ、どうやったら長生きできるのかとかを考えたらどうなの?親孝行して欲しいんでしょ?長生きしてれば多分するからさ。多分だけど。
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