◇瑠璃様
不屈の魂
天への咆哮
今更遅いよね
砕かれた愛の鍵
宝物にさようなら
怖くて触れられない
だって君は独りだもの
磨かれた牙は誰のために
いつの間にか人並み外れて
王冠なんていらなかったのに
◇たし様
弱いところ観せられない
肩書きだけが闊歩した
鬣を休める場所は見付かりましたか
心臓の駆け引きをしよう
戦果の死骸を褒め称えて
ずっと前から、ただの獣だったよ
◇みなみ様
決して頭を垂れることなどのないその姿は、高嶺の花などという言葉なんかじゃ表せないんだ
頼ることを嫌い、自分のみを信じ
甘えたかと思えば牙を剥く
でも僕は知っているんだよ、君がその気高さの裏側で涙を流しているということを
誰よりも傲慢で高くあれ
君はその凛とした瞳で、先を見据え続けるのだろう
◇気楽様
その王様、肉食につき
幾ら吼えても伝わらない
跪け、王の名のもとに
食い込む冠
心の奥底まで噛みついて
レグルスのように気高く君臨する
暴けるものなら暴いてみせろ
彼は恋を知らない
お前は俺のものだと誓えるか？
その爪は未来を引き裂くためにある
◇三琴様
高慢な獣
咆哮は爪のごとく
地平線を見つめる
舌に忍ばせた棘
玉座にて眠る
王の王たる所以
誇り高き眼差し
◇mozu様
きみの牙が夜更けを切り裂いた瞬間
おそれないで、こわがらないで
勇猛果敢の化身
飛び抜けて気位が高いのは事実で
どうやら王様は甘えたがりらしい
◇すばる様
等身大の自分
tiny pride
色を失くした王冠
おやすみミルク
息苦しさにきみを裏切った
if I only had ...
◇ヲズ様
孤独の王様
安心しなよ、とって食やしないから
僕は愛もなにも知らなかった
傷つかない為の無知
お前なんかがしあわせを語るなよ
化物だから笑うこともできないんだよ
憂う目を向けるのはやめてくれ
◇笹倉様
敵はいないがきっと味方もいないのだ
孤高とはどんな景色でどんな息苦しさですか
高潔であるためにあえて牙を汚すのね
王者にはなれても勇者になれなかった彼の話をしよう
◇なかのひと
君は世界の憧れだ
彼は彼のためだけに生きるの
その視線は刃物より鋭い
勇敢の説明書
殺してだって君を側に
弱いって罪だね
傷付いた王者
孤独を秘めた瞳
時にその生き方は切ない
寂しがり屋にばいばい