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「っ……」
耳の輪郭をなぞるように舌が這いずり、背筋が震え上がる。
「耳弱いよなーお前。ぴくぴく震えてんの、すっげー可愛いんだけど」
硬く尖らせた舌先でぴちゃぴちゃ卑猥な音を立てて耳の孔を舐め回す。
腰の辺りがぞわぞわして身体の力が抜けていき、唇からは吐息が零れた。
「んっ……、ふ……ぁ……っ」
舌を出し挿れするようにぐりぐりと孔を穿りながら胸を弄る。
纏っていたバスタオルがはらりと落ちて、全身が露わになった。
「エッロい格好してんな。やっぱヤりたかったんじゃねーの」
「はぁっ!? お風呂上がったところでいきなり瞬が来るからっ……」
「ほんとだ。石鹸の匂いする」
「っ……やだ、変なとこ嗅がないでよっ……!」
脚を拡げられ、陰部が覗き込まれる。
足を閉じようとしても彼の手によって阻まれ、そのまま強引に顔を埋めると長い舌を割れ目へと這わせた。
「んんっ……!」
ぬめりとした柔らかい感触が入り口にゆっくりと押し込まれながら円を描くように蠢く。
「んっ……こ、えっ……下に、聞こえ、たらっ……」
「だからお前、我慢しろよ」
「そんな無茶……っ、ん……ぅ……っ!」
溢れてくる蜜を丁寧に舐め上げる。
下半身をビクビク震わせると彼はふっと余裕の笑みを浮かべた。
「何でこんな濡れてんの? 風呂入ってきたんだろ?」
わざと意地悪なことを言っては、じゅるじゅると啜る音を響かせながら上下に舌を動かす。
「んっ、はぁ……ぁん……っ、はぅ……!」
クリトリスを吸い上げると同時に指が一本入ってくる。
敏感な突起に吸い付きながらその指を出し挿れして蜜を掻き出す。
「はっ、あ……ん、ぁっ……、ぅ、はぁっ……!」
すぐに頭の中が真っ白になって、理性なんてあっさり吹き飛んでしまう。
「あっ……や、ぁ、んっ……はぁっ、もう、イ……ちゃう……っ」
もうすぐそこまで絶頂が近づいてきている。
あと少し……ほんの少しと、寸でのところまで昇り詰めたその時だった。
部屋の外から階段を登る足音が聞こえてきて、一気に意識が現実に引き戻される。
「っ!?」
「チッ……」
瞬が小さく舌打ちした直後、軽快なノックの音が二回響き渡った。
慌ててベッドサイドのスイッチに手を伸ばし部屋の照明を落とす。
胸まで隠すように布団を羽織って、それから平静を装って返事をするのがやっとだった。
「は、はい!?」
裏返りそうな声を出すと、半分開いたドアから母が顔を覗かせた。
「あら? 寝てたの? 瞬ちゃんは?」
「えっ、あ、瞬ならもうとっくに帰ったけど!?」
もちろん嘘に決まっている。
瞬は逃げる間もなく、布団の中に忍び込んだまま息を潜めている。
このまま黙ってこの場をやり過ごせばバレることは……―――
「ひ……ッ!?」
「え?」
布団の中で下半身に痺れが走る。
信じられない。まさかこの状況で、彼が舌と指の動きを再開したのだ。
その上、指を二本に増やし遠慮なく中を擦り上げる。
「っ……瞬なら、参考書だけ持ってすぐに帰ったよ……」
「あらぁ、出て行ったの全然気付かなかったわ。夜食のおにぎり持たせてあげようと思ったのに」
指がどんどん奥へと入り込んで大きな吐息が漏れる。
声だけは出すまいと堪えれば堪えるほど、神経が研ぎ澄まされたかのように激しい快感に襲われる。
「それにしても瞬ちゃん、昔はヤンチャしてたけど真面目になったのねぇ」
「う、うん……っ……、やっと、受験生の自覚が出てきたみたい……、っ」
クリトリスを指の腹で優しく捏ね回され、再び吐息を漏らした。
身体が溶けるように熱く滾っているのは布団を被っているせいじゃない。
「瞬ちゃんがちゃんと合格できるように、たまには杏も勉強見てあげなさいよ」
「ん……、うん……っ」
クリトリスを丸く転がすように弄りながら割れ目の筋を下から舐め上げる。
音こそ立てないものの、布団を剥げば今にも水音がいやらしく聞こえてきそうだった。
「ぅ……っ、!」
小さく声が漏れ出そうになって唇を強く噛みしめる。
快感が一気に押し寄せくるみたいに、爪先のほうまで痺れが走る。
ダメ……このままじゃイッてしまう……―――!
「杏? どうか……」
「っ、お母さん! 私、もう寝る、から……!」
「あら、そうだったわね。身体冷えないようにするのよ」
「うん……、っ!」
「それじゃ、おやすみなさい」
「お、おやすみ……!」
声を振り絞り、何とかこの場をやり過ごしたことに胸を撫で下ろす。
ドアが閉まり足音が遠のいていくのをしっかり確認した後ですぐさま布団を跳ねのけた。
瞬は悪びれた様子一つなくいたずらに笑って見せる。
「惜しかったなー。あとちょっとでイッてただろ、今」
「ばっ、馬鹿じゃないの!? こんなことして何考えてるの、信じられないっ……!」
「でも、興奮したろ?」
そう言ってニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべて挑発する。
同時に、待ちに待ったと言わんばかりの硬く反った男根を割れ目へと押し当てた。
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