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もしもシリーズ企画 Short Story
〜stay apartより〜
もしも彼がSに目覚めてしまったら…?
※この作品は、本編とは繋がりのない番外編です。キャラ崩壊や仮想設定が苦手な方はお戻りください。「祐一……! 待って、まだっ……」
「だめだよ。だって奈々は、こうされるのが好きだろ?」
抑えようと掴んだ手首を軽々と引き剥がし、彼がくすくすと笑う。
あの日の夜からすっかり意地悪なS性に目覚めてしまった祐一は、度々私の身体を甘くいたぶる。
まるで学生時代の二人に戻ったかのようで恥ずかしいけど、こうして祐一と触れている時間が今はすごく幸せで。
その幸せを噛みしめながら、彼から与えられる悦びを余すことなく受け入れている。
「今日はこれ使ってみようか?」
イッてしまったばかりのソコはまだひくひく痙攣しているけど、そんなのはお構いなしに祐一が手元の小箱から透明の液体を取り出した。
「それ……」
この間、通販で買った……
「うん。媚薬」
ニヤリと笑って祐一がキャップを外し、適量を手のひらに乗せて私の秘部へと塗りつけていく。
ぬるっと滑るその指の感触が気持ち良くて、それだけでまた昇天してしまいそうになるのを必死で堪える。
「ぁっ……、ん」
「脚閉じないで。もっとちゃんと塗り込まないと」
「ひッ……ぁ、ぁ……っ!」
わざとらしく執拗にクリトリスの上をこりこりと刺激されて私は大きな嬌声を漏らしてしまう。
「どう? ホントに効き目あるのかな、こういうのって」
「わ、かんな……、はぁっ……」
何だか頭がぼーっとして……。
空気が触れると冷んやりするのに、身体の内側は痺れたように熱い。
掠れる声で答えると祐一は不満そうに私を見下ろした。
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