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満月と同じ色をしたひまわりが咲き乱れる丘に、私は居た。目の前のが心底幸せそうに笑う度に私の胸が高鳴る。このが、愛おしくて仕方ないのだと。

「―‐-…‥好きだよ、善鶴」



ぱちん。



シャボン玉が弾ける音がして、ゆっくりと目を開ける。いつも目覚めるたび霧散してしまう夢は、なぜだか今日に限って色濃く残っていた。
―‐-…‥善鶴
あのの人の声を思い出すたび、胸がきゅんてなる。夢のなかに出てくるあの人は、一体誰なのだろう。


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