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診断メーカーを元に書いた140文字のお話。夢だったりオリジナルだったりいろいろです。





荒北靖友と朝
2015/01/14 21:16

「んー…ふわぁぁ」
「ンだよシャキッとしろシャキッと」

のろのろと食事の準備をしながら欠伸をしていると、後から起きてきた靖友にお尻を軽く蹴られた。

「やすともぉー」
「…ンだよ」
「仕事行きたくない」
先に焼いていたベーコンの上に卵をあけて火を少し弱めた。
「……今日は帰ってきたらご褒美あンからァ、頑張って来い」
「ご褒美?」
「オウ」

そっぽ向いてぶっきらぼうに靖友が答える。ご褒美ってなんだろう。ワクワクする。なんだかやる気も出てきたから、私ってば現金だ。だいぶ白身が焼けてきたところで少量水を入れて蓋をする。その間にお皿を出してご飯をよそろうと思ったらもう靖友がやっていた。

「じゃぁそれを楽しみに頑張ってこようかなぁ」
「おーガンバレガンバレ」
「棒読みじゃん、靖友。心込めてよ」
「ヤダ」
「ひどい」
「っセ!」

火を止めてフライパンの蓋を開けると目玉焼きが二つ、美味しそうに並んでいた。






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