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診断メーカーを元に書いた140文字のお話。夢だったりオリジナルだったりいろいろです。





夢書き深夜の真剣執筆60分一本勝負
2015/01/14 20:59

ご褒美?彼女が首を傾げた。なんでもいいんですか、という質問に頷くと途端に 目がキラキラと輝かせて、姉さんを思い出して思わずごくりとつばを飲み込んだ。なんとなく嫌な予感がして、何を言われるのか身構える。
「じゃぁ私と結婚してください」
琥太郎さんの苗字が欲しいです。と彼女がへにゃりと照れくさそうに笑った。思わなかった『ご褒美のおねだり』に目を丸くして、それから失笑した。もう少し先に言うつもりだったんだけどな。
「……お前なぁ、そういうことは男の俺に言わせなさい」
「……だめですか?」
「いいや、だめじゃない。結婚しようか」



「ええっ?!自分から言ったの?」
「だって琥太郎さんたら、いつも仕事仕事って…それに、」
少し視線をそらして俯いて、ちいさな声で彼女が誰かに取られちゃうんじゃないか心配でと言った。あれだけ星月先生に迫っていたのになぁ。この目の前の後輩はどうしてか、 先日式を挙げたのにまだ 自分に自信があまりないらしい。
「式綺麗 だったね、特にあのお色直しのドレス」
「あれね、琥太郎さんが選んでくれたの!」
白いウエディングドレスからは一転、緑とピンクの上品さと可愛らしさをもつドレスだった。
幸せそうに彼女が笑う。その薬指には結婚指輪を嵌めている。学生時代から可愛らしい後輩だったけど、ここ最近は落ち着いて、大人らしさが出てきた。
「月子先輩はどうですか?」
式もうすぐでしょう?と彼女が聞く。それを聞いて、先週のドレス選びを思い出した。
「もう!聞いてよ、彼ったらね――」








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