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診断メーカーを元に書いた140文字のお話。夢だったりオリジナルだったりいろいろです。





夢書き深夜の真剣執筆60分一本勝負
2014/12/18 16:09

お題『寿嶺二』


膝の上でぐっすりと眠る、嶺二の少し硬い髪を手で梳く。テレビでは嶺二が歌っていて、なんだかちょっと変な気分だ。雲の上の人だと思っていた人が、膝の上で寝てるのもなんだかムズ痒いけど。ふと目の下に濃いクマを見つけた。
(いつもお疲れ様、嶺二)
嶺二の番が終わってCMになったところで、テレビの電源を切った。
頭を撫でてると、嶺二が少し身じろいた。
起きてしまったんだろうか。
のぞき込むと、グレーの瞳と目が合った。柔らかく微笑んで、少しかすれた声でおはようと言う。
「起こしちゃいましたか……?」
「ううん。それよりもキスはしてくれないの?」
いたずらっぽく笑って嶺二が言った。しないよ、とデコピンしながら言うと唇をとがらせる。
「えー今日もお仕事頑張った僕へのご褒美だと思って!ね、お願い!」
「しません。お夕飯どうしますか?」
「もちろん食べるよ!でもその前に君からのキスが欲しいなぁ」
嫌ですというと、嶺二はひどいと言って顔をおおった。思わずため息をつきそうになった。顔をおおう手を片方持ち上げて、ほっぺたにキスすると、嶺二が目を見開いて固まった。普段人を散々振り回してるのに不意打ちには弱いのか。普段見ない顔に気分が良くなって笑うと、われに帰った嶺二が顔を真っ赤にした。







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