Twitterログ 診断メーカーを元に書いた140文字のお話。夢だったりオリジナルだったりいろいろです。 2014/10/28 08:06 恋というのは実に厄介な代物だと私は思っている。姉が結婚を反対されて恋人と駆け落ちしたせいで我が家は荒れに荒れたし、友達から聞かされる恋人の愚痴だってうんざりだ。大抵の場合、結局はただの惚気話だし彼氏がいる事の自慢だ。以前付き合っていた恋人に浮気されたのも相まって、私は恋なんてしないと心に固く誓っていた。 誓って、いたのだ。 目の前を駆け抜けていった風に思わず見とれた。教室で友達とじゃれている彼とは似てもつかない真剣な顔で目の前をあっという間に駆け抜けていった。バクバクなる胸を抑えて深呼吸する。 友達が怪訝そうに私を見てるのに気づいて私は慌てて平生を取り繕う。なんでもないよと返しながら私のあたまの中は先ほど駆け抜けていった彼の事で頭が一杯だった。 「すごかったね」 「……うん、かっこよかった」 どうしよう、恋に落ちてしまった。 |