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放課後になった。
今度は、部室に行く前に颯太に会った。
「おい、お返しだ。いっぱい入ってるけど一人で食えよ」
「もっ……もちろん。わざわざありがとう」
颯太からは小瓶にカラフルな飴が何種類か入っているものを貰った。
パステルカラーで可愛い。
飾っておきたくなるくらいだった。
「他にもお菓子いっぱい貰ってるんだろ?太るなら胸の方に脂肪増やせよ」
「ひどっ!」
「これ以上必要ないか。んー……、もっとあることに越したことはないか。それとも胸じゃなくてお……」
「もういいから!この変態エロ親父!!」
顔が熱くなる私を見て、ニヤニヤと面白がってくる颯太。
相変わらずこの人は思ったことをズバズバ言い放ってくる。
私より二つ年上で、黙っていれば大人っぽいのに。
口を開けば同級生くらい子供になる。
でもそのおかげで、年の差の壁を感じない。
いつものように他愛のないやり取りをして離れた。
二度あることは三度ある。
またお返しをもらってしまった。
みんな優しいな……。
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