作品掲載「霧の街、夕景慕情」バケツ様


旅行番組が好きです。芸人さんがワイワイガヤガヤしているような番組ではなく、時々そっとその土地の説明がナレーションで入るような、そんな静かでゆったりした旅行番組が好きです。新型ウイルスの流行で思うようにお出掛け出来ない日が続く中、「いつか行けたらいいな」と未だ見ぬ遠い土地に思いを馳せる...。そんな素敵な作品をバケツさんが書いてくださいました。
しかもね、お相手は不死川先生です。当企画初の不死川さん!修学旅行の下見で不死川先生と北海道に一泊二日。この設定だけでキメ学大好きな私は「一生バケツさんについて行きます!!!」と頭を垂れて蹲いたくなります。このお話のおかげで無事不死川さん沼にも落ちました。どうしますこれ...(幸せで頭を抱える)
以下、ほの暗い沼の底から主催の感想です。

度重なるトラブルにより、なんと同僚の不死川先生と下見をすることになった主人公。私でも最初は「無理だ...」と絶望すると思います。だって怖いもの。野生の熊よりよっぽど怖いもの。
しかし、素っ気なく見えつつもそこはやはり女性に優しい不死川先生。移動手段の手配もパパっと済ませ、とってもスマートに主人公をエスコート(?)します。ガイドブックめちゃくちゃチェックしてるの可愛いすぎません...?しかもただ付箋を貼っただけでなく書き込みまで...。なんて書いてあるのか全ページ読みたいです。
普段は語尾に小さいカタカナいっぱい付けてるのに、このお話では終始敬語なのも推せます。きっと怖がらせないように怖がらせないようにと気をつけての敬語なのかと思うとさらに胸キュンです。本当は優しいんだよね、知ってる...♥

炉端焼き屋さんの「〇〇っしょ〜」という方言に北海道感を感じつつ、大切な万年筆が無くなっている事に気付きあわあわします。寒さに震えながら探した万年筆、無事見つかって良かった〜!とホッとしたのも束の間、ナンパ男たちを熊のように威圧する不死川先生に笑いました。やっぱり不死川先生は不死川先生だった...!
冷えた身体に被せられた上着が心にも身体にもじんわりとあたたかいです。戻ってきた万年筆に柔らかく微笑む不死川先生。なんとお母様からの就職祝いですと...!?本当に見つかって良かった...(泣)

お風呂上がりにビールを飲みながらザンギ。最高です。しかもお隣に同じく湯上りの不死川先生が居るのですからもう実質天国ですね。ちょっと酔っ払い気味に「行かないで」と男心を擽る主人公も「すぐ戻りますからこのままここにいて下さいよ。いいですね?」とめちゃくちゃ念を押す不死川先生も可愛いすぎます。モワッと暑いホテルの一室で共に過ごすちょっとお酒の入った男女。どきどきです。

お隣の自室まで送って貰ったはずが、また此処でも二人きりに。もっと仲良くなりたくて言った「お話したいです」という言葉が不死川先生に火を付けます。
> 「ご自身で仰った言葉の意味、わかってますか?」
> 「これから俺にされる事、予想出来ますよね?」
ドアと不死川先生の間に挟まれながら囁かれる一言一言に色んな意味で焦ります。固定された両手、身体を撫でる指先、押し付けられる腰...!
修学旅行の下見で訪れたはずが、突如訪れたちょっと淫らな時間に思考回路がショートしそうになります。身体を離したあとも再び求め合って口付ける二人に「さすがバケツさん...」と心の中で拍手を送りました。素晴らしい。男女の機微を描くのにバケツさんの右に出る者はいません。
翌朝モーニングコールをしてくれる不死川先生も良きです。不死川先生の方が飲んでるけど、きっと彼はちゃんと起きて6時半には主人公を待ってたんだろうな...。お待たせしてしまい申し訳ありません(土下座)

美味しい海鮮丼に舌鼓を打ちつつ、昨夜のおかげかどこか穏やかに下見を続ける二人。卒業生との邂逅にちょっとモヤモヤしていると、なんとフライトが欠航になってしまう!ここまでトラブルが続くとこれはもう神様のイタズラですね。「早く付き合え」って神様が言ってるんだと思います。
ファンシーなお店でソフトクリームを食べながら何気なく言った「俺は、好きです」がなんだか可愛く思えます。甘い物が好きな男の人好きなんですよ...(完全な私情)主人公が気付かなかっただけで、不死川先生はきっとずっと見守っていてくれたんだなぁと思うとそれだけで心がほわほわします。

潮風が香る夕日の中で手を繋いだ二人。思いがけず訪れた二人だけの時間のなんとロマンチックな事でしょう...。想いが通じあって良かったと思いつつ、不死川先生の「朝まで隣にいたい」発言でこの後二人にはもっとどきどきすることがあるのだと思うとこっちまでわーっ///てなってしまいます(語彙力)

細かな所まで密に練られた作品は本当に超大作で、同じ夢書きとして尊敬の眼差しです。何より敬語不死川先生と美味しい物を沢山食べさせて頂きありがとうございます。おかげ様で新しい扉が開きました。私も不死川先生とキタキツネを眺めたい...。そして代打を代わってくださった悲鳴嶼先生に最上級の感謝を...!

美味しい北海道釧路地方一帯の名物、ご馳走様でした!

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