作品掲載「みそ汁セレナーデ」愛宕様


「もし明日地球が滅びるとしたら最後に何が食べたいですか?」
そう問われたら、私は「ご飯とお味噌汁」と答えると思います。納豆と卵と焼き魚、お漬物があるとなお良し。美味しいものは他にも沢山あるけれど、そう答える日本人は意外と多いのではないでしょうか。和食のしみじみとした美味しさってDNAに刻まれているような気がします。
今回愛宕さんから届いたのは、美味しいお出汁を使ったお味噌汁です。しかもお相手は“好きな食べ物は高い物”という善逸くん(笑)これは一波乱ありそうだ...!とワクワクしながら読ませて頂きました!
以下、汚い高音で叫ぶ主催の感想です。

まず、文章がとても洗練されているな、と感じました。
風景の描写や登場人物の台詞など、ふんわりと優しく、しかししっかりと作り込まれていて読んでいてスっと心に入ってきます。最初に頂いたメッセージには「書き物は素人で...」と書いてありましたが、作品を拝読した今となってはちょっと信じられません。「実は書くのが仕事です」と言われたほうがよほど納得出来る...!それほど素敵な作品でした。

お客さんほぼ全員が飲んだであろうお味噌汁を「俺のは特別うまかった(=あの子は俺の事が好き)」と解釈出来る善逸くん流石です(笑)普段はネガティブな彼が女の子が絡むとここまで変わるのか!とこっちまで楽しくなってきます。
主人公だけ女の子扱いして貰えないのは、やっぱり一緒に修行した仲だからでしょうか?耳がいいんだから実はわかってるんじゃないのぉ?とウザ絡みしたい私がいます。

> 「雌の醜悪なんざ興味ねぇよ。山では強さが全てだぜ。」
伊之助くんイケメン...♥普段は野性味溢れ過ぎてちょっとついていけない伊之助くんですが、この台詞はめちゃくちゃキュンとしました。顔が良いとちょっとした言葉まで格好良いんですね。「このままでいいのか」という言葉も説得力があります。そして、
> 雷の呼吸の使いとして、ド派手な閃光を落としてご覧にいれましょう。
これ!この一文です!!この作品で私が一番好きなのは!!!優しくてしっかり者の主人公が「やってやるぞ!」と奮起するこの場面がとっても可愛いくて好きです。好きな人のために努力する女の子...。尊い...。

アオイさん御教授のもと完成した努力の結晶。一生懸命頑張ったおかげで、無事善逸くんに雷を落とすことに成功しました。と思ったら、
> 「俺、可愛いなまえが毎朝この味噌汁つくってくれるなら、畑を一反でも二反でも耕せるよ。」
自分にも落ちてきた!!!これはかなりの大ダメージです...!あれだけ可愛くない可愛くない言ってた癖に、こんなタイミングで言われたら!!惚れてまうやろー!!!本当にとんでもねぇ善逸です。ヤツはとんでもない物を盗んでいきました。私の心です。

原作では女の子に振られてばかりの善逸くんですが、今回は完全に落とされてしまいました。毎日お前の作った味噌汁が飲みたい。まるでプロポーズのようです。末永く幸せに暮らしてください♥

美味しいお味噌汁、ご馳走様でした!

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