終幕は目の前

少しは説明しましょうね


アクゼリュス到着。全く危機感のない親善大使ご一行は苦しむアクゼリュスの人たちを見事に素通り。うん、まぁ一番の権力者は俺だから!←


「お兄様、アクゼリュスの民を助けなくてもよろしいのですか?」
「あぁ、時間の無駄だ
「ずいぶんバッサリ言ったよね」

ナタリアの言葉に、普通ならあり得ない返事を返した。その返事にナタリアだけじゃなくジェイドやガイ、ティアまで驚いていたのは当たり前だよな!

六神将はさも当たり前かのようにアクゼリュスの人たちを素通りしてる。もちろん、ルークやリースそれにイオンも素通りだよ。アニスまで←


「…なにか策があるんですか?」
「あるわよ?」

ジェイドの質問に歩きながら答えるのはリース。微かに怪しい笑みを浮かべてる。首を傾げたみんなに、シンクとイオンが振り返り、笑った。いやいや、お前らあっさり喋ったら怪しまれるだろ普通に考えて!


「疲れるなぁ。あ、リグレットはリース連れてラルゴと合流して、各地のセフィロト回ってよ」
「分かりました。しかしダアト式封咒は如何いたしましょう」
「ダアトにフローリアンがいる」
「私も?仕方ないわね…。兄様、あとで使ったこと覚えてなさいよ」
「え、あ、マジで?そこはローレライに免じ………って聞いてねー!!」


リースとリグレットは言われた通りに魔物に乗り、各地のセフィロトに向かった。いやぁ、大丈夫だろ。問題はアクゼリュスなだけで。それより後ろの連中どうしようかなぁ、主に双子。ていうか双子が暴れないかが心配。



「「落とす」」
「魔界にだろー?」
「海のもずくですね笑」
「違うからな違うから」

落とすって真顔で言うなよ双子!大変じゃんこれ大変じゃん!みんな誤解してるからな、ただ崩落させるわけじゃねーんだよ。


「あれですよね、髭ごと魔界に突き落とすんですよねぇ?」
「アニス、突き落とす前にバラバラに斬り刻んで燃やして捨てましょう」
「え、それめんどうだろ。超振動で跡形もなく消した方が楽じゃねーの?」
「ルークが手を汚す必要ないって。イオンが意外とやる気だから」
「そうだぞルーク!鶏だっているんだからな、お前が無理する必要ないからな!」
「ガイィィィイ!!!?」



「えっとな、正確には外殻大地ごと魔界ってところに下ろすんだよ。外殻大地を支えているセフィロトツリーが限界だからな」
「…あの、リーヴス様…」
「無視」
「いやでも」
「無視しろ!!」

ガイまで参入して大変なことになってるから。ヤバいヤバい、どうにかしないとアクゼリュスが崩落ってよりもアクゼリュスが滅びる!!イオンとシンクの手によって←


「テメェら狙いはヴァンだろーが!」
「ヴァンって誰だ?知ってるか、シンク」
「髭の名前」
「正式名称は"髭を掴むヴァンデスデルカ"だよルーク!」
「長い。ていうか自分の髭掴むのか?」
「そうですよ♪」
「なんてか…キモ!」

あの子たち…っ!駄目だ、このまま奥に行ったら髭が殺される!!どうする髭、どうなる髭!(まぁ俺には関係ない)


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