「おはよう、帝人君」
「あっ、幽さん。おはようございます」
「今日も朝早いね」
「幽さんこそ、って、そういえば今日はお仕事無いんですか?」
「あぁ、今日はずっと帝人君と居たかったから昨日のうちに撮影とか全部終わらせてきたんだ」
「そうだったんですか!でも、あんまり無理はしないでくださいね」
「うん、わかった」
「それと!」
「それと?」
「す、すごく嬉しかった…です」
あっ、やばい。
キュンってきたかも。
だんだんと声が小さくなってきていたけど、そんな所も可愛くて…
「幽さん?」
「あっ、ごめん。ちょっと考え事してた」
「はぁ、そうですか」
「それで何だったの?」
「あ、えと…折角幽さんのお仕事がお休みなんで2人で家でまったり過ごしたいなんて……」
ほら、また語尾が小さくなって。
そんな所にキュンってしてるって気づかないのかな
「あ、迷惑でしたらすみません、僕…我が儘ばっか言って………」
「そんなことないよ、むしろ俺の方がスケジュールに合わさせちゃったりしてごめんね」
「いえいえ!お仕事なんですからそこは仕方ないですし…それに幽さんすごく優しくしてくれますからそんな事気にしてないですよ」
「……帝人君」
俺は知ってるよ、君がいつも俺の帰りを待とうとリビングでご飯作って、そのまま机で寝ちゃってたりしてる事も。
こないだは寝言で俺の名前呼んでいたし、寝ながら涙を流していたね。
「ほ、ほら幽さん!まったり過ごす為にもココアでも飲みませんか?」
「そうだね、飲もうか」
だから…だから家では目一杯君を甘やかせようと決めたんだ。
目一杯の愛情を君に
(幽さん、ココアできましたよ)
(うん、いつもありがとうね、(愛してるよ帝人君))
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