「……さん、…ずおさん、しずおさんっ!」

愛しい人の声で目を醒ます。
なんて幸せな朝なんだろう。

「おはよう、帝人」

「おはようございます、って悠長に挨拶してる場合じゃないですよ!速く仕度してください、仕事に遅れますよ!」

「は!?って、え!もうこんな時間かよ!」

「そうですよ、だから速く仕度してくださいってば!もう朝食も作ってありますし、昼のお弁当もちゃんと持ってってくださいね!」

「おう、いつも悪いな」

「なに言ってるんですか!僕は静雄さんのお、奥さん…なんですからね!」

「っ!!」

なんだこの可愛い生物!!
ちくしょう、俺の奥さん可愛いすぎるじゃねぇか!!
あぁ、なんかもう仕事行かねえでずっと側に居たくなってきた…ってかムラムラしてきた。あ、今日は仕事休もう、うん、そうしよう。

「もしもし、トムさんっすか?ええ…はい。今日仕事休みたいんすけどいいですか?……はい。いつもすみません。ありがとうございます、じゃぁ、はい。」

「し…ずおさん?」

「よし、帝人!今日は休み貰えたからずっと一緒だ」

「へ?えぇ!?ま、またですか!」

「別に良いじゃねえか、可愛い帝人が悪い」

「なっ!?」

「なぁー別にいいだろ、な?」

そう言って帝人に抱き着けば

「うっ…しょ、しょうがないですね、今日だけですよ!」

何だかんだ言って、顔を赤らめながら許してくれる帝人が可愛いくて

「許してくれたって事はシてもいいんだよな、そうだよな」

「は!?何言って…って、ちょ、待ってください!」

「嫌だ、待たねえ、煽った帝人が悪い」

「煽ったって…僕がいつ煽ったって言うんですか!」

「いつって…いつもに決まってんだろ」

「そんなあぁぁぁあ!!」




年中無休で愛してる
(今日も可愛かったなぁ、帝人)
(ーーっ!し、静雄さんのばか!)



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