今日は珍しく仕事が早く終わったので公園のベンチでもうすぐ授業が終わるであろう帝人を待つ事にした。
とりあえず何もすることがないのでいつものように煙草を吹かしながら待っていると、
「しずおさーん!」
愛しい恋人が俺を呼ぶ声が聞こえてきた。
「おう、悪ぃな急に」
「いえいえ、僕も静雄さんに会いたかったので」
そう言って無垢な笑顔を見せる帝人にドキドキしながら、2人で何気ない話を始めた。
話が一段落ついた時、帝人が俺を見つめてきた。
「な、なんだ帝人?俺の顔になんか付いてるか?」
「えっ?いや、違うんですけど………それ何とかなりませんか?」
それ と帝人が指した先には煙を漂わせる煙草があった。
「ん?煙草の事か?」
「はい…いくら体が頑丈だからって中までそうとは限らないじゃないですか」
「あぁー…でも、まぁ、俺は大丈夫だと思「それに!」それに?」
「あの、キ、キスするとき…苦くて………」
だんだんと声が小さくなる帝人に愛しさを感じながらやっと理解した。
「そうだったのか…すまん、帝人。今まで気付けなくて」
「えっ?!いやいや、僕が急に言い出した我が儘ですし…静雄さんが謝るような事じゃないですよ」
「それでも気付けなかった俺が悪ぃんだ………しかし、どうやって禁煙しようか」
問題はここなんだよな…もうニコ中だし、どうやって止めようか…それに口寂しくなっちまうし、なんかねぇかなぁ……
などとブツブツ言っていたら、静雄さん? と呼ぶ帝人の声に意識を覚醒させた時、ハッと気付いた。
「なんだ、ここにあるじゃねぇか…煙草の代わりが」
「え?何がですか?」
「あのよぉ帝人…1つ聞くが、禁煙の為ならなんだって協力するか?」
「はい!もちろんです!」
「よし、じゃぁ今さら嫌だなんて言うなよ」
「はい…って、えっ?なんですか?静雄さん顔近…」
キスしてやった。
公衆の場だとか、そんなこと関係ねぇ。
「ちょっ!ちょっと静雄さん!?なんでいきなり!?」
「ん?だってよ…煙草吸いてぇからよ」
「……!ま、まさか!」
「おう、そのまさかだ。だって禁煙協力してくれるんだもんな」
「じゃ、じゃぁ…これから煙草吸いたくなるたびに僕にキスするんですか!?」
「あぁ、もちろんそのつもりだ」
そう言って、意地悪く笑いかけてやったら
「っ!…し、静雄さんの意地悪!」
そう言いながらも許してくれる君がすごく可愛いくて愛しいんだ。
煙草よりもっと依存してる
(そういえば、兄さん最近煙草吸わなくなったんだね)
(ん?あぁ、まぁな。煙草より良いもん見つけたんだよ、な帝人)
(っ!…えぇ、そうですね)
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突発的に浮かんだネタなので内容があんまりないです(´・ω・)
とりあえずチューしてるのを狩沢さんに発見されればいいと思(ry